伊豆に住み、八ヶ岳を巡り「空と森と水」の美しい風景を求めて・・・。 自然に包まれて暮らそう!---Martinのフォトエッセイ
by martin310
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三島さんの秘密の場所:亜相浜に行く

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10/11の記事(三島さんのアッカンベー事件)の続編として、故三島由紀夫が晩年の毎夏、家族と共に訪れていた伊豆下田のゆかりの場として、今回は吉佐美(きさみ)の亜相浜(あじょうはま)を訪れました。
この小さな浜は、三島さんが生前に家族はもとより、知人や友人(そのなかには演劇関係者や外国人記者も含まれ)と共に海水浴を楽しんだ、当時もっともお気に入りの夏のレジャーの場だったそうです。
ここは下田からいくぶん南伊豆方面へ行ったところで、海水浴客の群れからは逃れられる人があまり来ない砂浜で、まるでプライベートビーチのようにのんびりできる絶好の秘密の場所だったのでしょう。

この日は西伊豆方面からあちこちと立ち寄りながらの行程だったので、昼間の短い今の時季では、もう夕暮れぎりぎりの時間帯に現地へ着きました。
ですが、あらかじめ略地図で調べたふたつのトンネルの間にある浜辺は、どうもあの三島さんが写る写真の浜辺にはとても見えず、結局元に戻って吉佐美大浜の右端の白砂の浜辺へ降り立ちました。
地図で目測していた場所は、砂浜どころか、波にえぐられたのか小石が露出し、しかも波打ち際までが狭く傾斜し、とてもあの三島さんがにんまりご満悦に寝転ぶ海岸風景には見えなかったのです。波の浸食が激しく、また、細かく美しい白砂が運ばれてこなくなったのか、趣がまったく変わっていたので、これは違うと判断して大浜の右隅をそこと思ってしまいました。
帰り着いてから、ネットでいろいろ調べたところ、やはりあの、ここは違うと思った浜辺が目的地の亜相浜だったことがわかりました。でも、距離にしては短いトンネルを隔てた向こうにしか過ぎず、まあ、それでもここでいいではないかと思った次第です。

夕暮れどきの海岸はとても美しく魅力的で、ましてや粒子の細やかな砂の上を歩く感触はえもいわれぬ心地いいものでした。
暮れかかる光を最後の頼りに、幾カットものシーンをカメラに収めて、さあ、帰ろうと防波堤の方へ歩きかかると、連れの者が俄かに砂の上にかがんでしきりに何かをはじめていました。
何をやっているのか、早く帰るぞと、腕を振って合図しても、まだ、戻ろうともしません。ふだんそんなことはない仕草に不思議を感じながら、事の次第を離れてしばし見ていました。

a0282620_15155293.jpg戻って来て両手の中のものを見せたとき、あまりに細かく精妙な貝殻の形に感嘆の声をあげました。
でも、どうして貝など?と問うと、そんな気はなかったのだけれど、なんだかわからないけど、貝を拾わなくちゃとしきりに思い、何してるんだろうと思いながらも貝殻を探していたと・・・。
「はーん、貝を拾って行きなさいよって、そういうことだよ。三島さんが・・・。」

そういえば、この日も多少霊的感受性がある連れは、南伊豆を通過中あたりから異常な眠気に襲われ、せっかくの伊豆半島の先端付近の風景も、うつつの中でぼんやり眺めたに過ぎず、ましてや、この地に近づくにつれ、口の中が乾くとしきりにおかしいと訴えていました。
口の中が異常に乾き、唾液がなくなり、口がくっついてしまい、開かなくなるようだとその症状を伝えていました。
a0282620_15162986.jpgこれも何らかの霊的な影響を受けているなあと判断していましたが、それを三島さんに関連づけて見るのなら・・・、浮かんで来たのは、おそらく、あの自決のときの状態ではないかと・・・、そう思えたのです。
決起を企て市ヶ谷のバルコニーでの演説から自決するまでのあいだ、おそらく水は一適も口にはしていないはずです。死を前にした極度の緊張の中、絶命するまで、口が乾かないはずはないと。
車中からも出ようとしないほどだったのが、この砂浜に足を踏み出したとたんに、もとの元気を取り戻して、今までが嘘のように動き始めたのにも、ああ、解けたんだなと思いました。
そして、贈物の小さな貝殻。
あぐらで腕組みのにんまり顔の三島さんが、きっと声なき声で伝えているなと、暮れ色に沈む砂浜をあとにしました。

三島さんへのレクイエムのような風景が、夜のとばりを待っているような夕暮れでした。


by Martin


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by martin310 | 2012-11-12 15:29 | 文学 | Comments(0)
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