この衛星画像は NASA の WORLDVIEW による2月16日の関東甲信越の模様。(画像クリックの2段階で拡大可能)それに、目安として地名をポイントしてみた。
雪の降雪量がそのまま白の濃度差に表れている。甲府盆地はまさに厚い雪の層に覆われ、塗り固められたように封じられている。
この中に、孤立した南牧村も、早川町も、国道20号も、碓氷峠も、精進湖も、小山町須走も、檜原村も、天龍村・・・もあるのだ。
こんな大気圏の外から地球を眺められるのも、現代のテクノロジーの進歩の恩恵だが、これほどのリアル画像を眺めているとつい思いに浮かぶのは・・・、
「これは宇宙からの神の視線だ。また、UFO搭乗員の方々の視線でもある。」など考える。
この白い魔物に覆われた世界で、人々は動きを封じられている。
懸命な除雪作業が昼夜を徹して行われている。
そして、数々の大雪に関する情報が行き交っているのだ。
「南岸低気圧」「ジェット気流」「人工大雪」「スノートレイル」「CME」「情報統制」「政府対応」「天ぷら総理」・・・。
ズームアップして地上に降りれば、その白い膜の一角に我が家も在る。
未だ家のまわりは雪原が占めている。
我が家では、生垣の10本のコニファーすべてが雪の重みで折れてしまった程度の被害だったが、未だ豪雪に見舞われた地域の方々はもっと様々な試練にあっていることだろう。
それにしても、道路を含め、我々の生活を支えるライフラインの脆さは決定的だ。ひとたび塞がれると数日の暮らしさえ危ぶまれる。如何に普段の安泰な生活が、これほどの脆弱な姿を隠し、絶妙な均衡のもとで成り立っているのかを実感出来たことだろう。物資の流通が遮断されれば、すぐさま「食」が保てなくなる。
燃料も電気も通信も絶たれたらと思うと絶句するほどだ。
現代人はことのほか、厳しい自然環境の中で生きる力を持っていないのは明らかであり、危機が訪れれば瞬時に日常が崩壊してしまう。
非常時に生きて凌げる装備工夫を、もっと真剣に準備しておかないとと、今後の先行きにも考え及んだ今回であったようだ。
穏やかで癒しに富んだ自然も自然だが、過酷で厳烈な自然もまた自然の真の姿であり、それらすべての様相を持つ自然の脅威こそが、神のあらわれでもあるのだろう。故に、自然、神に向ける「畏れ」を忘れてはならないのだ。
起こることのなかから気づきを得て、この警告を意味あるものとして命を保っていかねばならない。
最後に、そんな大自然の、冬から春への変化の映像をまとめたものを発見したのでどうぞご観覧を。
(後半、音声がやや不調になっているよう。)
Olafur Arnalds - For Now I Am Winter Timelapse Season {Hiver}
http://www.youtube.com/watch?v=tVHytlO9DwM