冬のあいだ寒い寒いとすっかり庭仕事を怠けていて、そろそろ春の支度でも手を掛けていかなくてはと思っていたら、剪定もせず放置しっぱなしだった庭先のミモザの木が、溢れるほどの花房を点け、濃厚な黄色に輝いていた。
冬枯れた色のない庭先で、このミモザの黄色い花の大群がひとり息を吐いているようだ。毎年、我が庭ではこのミモザの黄色が、春の訪れの第一陣のように彩りを与える。
ミモザは幹が柔らかく、あまりに枝が密集すると、自重で曲がってしまう。その上風の強い我が家では、強風の度に頭を激しくもたげるようになる。なので、細い丸太で支えたが、今やその添え木より幹が太くなり、支えなしでも立派に自立するほどになった。もはや幹は両手で掴むほどの太さになり、当然枝ぶりも豊かでそれ故花房のつきがもの凄い。
何も手入れもしてあげないのに、これだけの威勢のいい花つきを見せてくれる、ミモザのけなげな姿が愛らしい。当初細い枝木をこのあたりにと植えた頃からすると、見違えるほどの大きさになり、すっかり今では我が庭の春先の主役になった感があるほどだ。
ミモザが終わるとムスカリあたりが花を点けはじめる。その後は続々春の花々が開花する。
遅まきながら、芝生のエアレーションや肥料撒き、目土入れなどを行った。また例年通り、鮮やかな緑の絨毯を見せてくれるようにと。
傾斜面を掘り返して自分で張った芝なので、どうもまったくの平坦ではなく、手押し型の芝刈機があるのにそれではうまく刈れず、ツレは自分の仕事としてハンディなバリカンタイプの芝刈機を購入し、今年の芝の手入れに今から意気込んでいるようだ。(何やら、隣家の芝の出来栄えに闘志を燃やしているよう。これで役割分担が確定してありがたい)
それから、西側の庭のキッチンガーデン(小さな木枠で囲んだミニ畑)も、堆肥と有機肥料を入れて耕した。しばらく置いて、春野菜の種を蒔こう。
庭先で採れたわずかばかりの旬の野菜が、食卓に少し色を添えるのもうれしいものだ。自宅の庭で出来た無農薬野菜は、ことのほか新鮮で味わいも深い。
木にしろ、花にしろ、芝生にしろ、野菜にしても、土が生み出してくれる産物は自ずと暮らしを豊かにしてくれる。
D.I.Y 同様、自分で出来ることは自分の手で・・・というのが自分のモットー、というか、それが一番納得がいくし、安上がりだ。手と頭と気概があれば、そこそこの手づくりの豊かさを持つことができる。
今年も大いにハンドメイドライフを実践していこう。