これは6月27日の夕陽。我が家の2階のデッキから撮ったものだ。
確かこのとき、日中は雨か曇り空で、急に夕方になって空が明るくなり、やがて雲がオレンジ色に輝き出したのだと記憶している。
この頃でさえ、なかなか快晴の日がなかったのに、それから月を跨いで今まで、なんだかまるっきりお天とうさんの姿を見た日がないようなほど、雨ばかりが続いている。
気象ニュースを見ても、これだけ日照時間の短い日が連続しているのは、2006年以来、9年ぶりのようだ。いくら梅雨どきといえども、こんなに長雨が続くのは、10年に一度くらいのことらしい。
そして今日(7/8)、漸く午前中だけ雨があがった空を見た。雲に覆われてはいるが、雨は落ちていない。
で、同じ場所、同じアングルで富士山の方角を撮ってみた。
右に富士山、その左に愛鷹山(あしたかやま)、その左に続くのは南アルプスの峰々だ。
空を覆う雲の様子は同じようだが、陽の射し方でかなり劇的なものに変わるのがわかるだろう。
それにしても、ここまでの夕焼け空は、年間そう何日も見ることはないだろう。過去に見た夕陽の中でも最もドラマチックなのではないだろうか。
雲のディテールを見ていると、なんだか空に何人もの子供の天使がいるように見えて来はしないだろうか。
そう、よくルネッサンス期の古典画にあるような子供の天使の群像があるようだ。(特にトップの画像)
ほら、こんな風にこの絵をこの雲に重ねても違和感がないくらい、この空の様子は天使的だ。
まあ、天気はそろそろ来週あたりからは回復に向かうようなので、天使たちも天使の梯子をたよりにまた、天から舞い降り来てもらいたいものだ。
あまりに馬鹿げた政治的茶番世界を一掃してほしい願いを込めて、庭の花々と共に待ちこがれているところかもしれない。