庭の花にも盛りがあって、見回してみるとその都度、自然と旬なものが目に入る。その顔ぶれが徐々に入れ替わる毎に、季節の移ろいを感じるものだ。
見て愉しむ方は、つながりよく次の花にバトンタッチしていく様が、また絶妙なだけに、飽きることなく花への期待感に庭への興味が尽きない。
今年はやや荒れた天気の日もあったが、大型台風のようにすべてをなぎ倒すような強風にまで至らなかったので、我が庭は草花や庭木が伸び放題ではあっても、ひどくすさんだような荒れ方をしていないのが幸いしている。なので、これから咲き始める花々も梅雨の長雨を蒙っても、今のところあまり傷みがないようだ。もっとも、株が小さくひょろひょろしている宿根草は、雨の度にどちらかに倒れ掛かってちょっと始末が悪い。
6月の庭、7月の庭と様相が変化して、花の色の点描が様変わりし、また全体の鬱蒼とした繁りが益していく。これから梅雨明けして灼熱の太陽が照りつけ出すと、この庭も焦げたように萎えていく。
動画の撮影用に一階のデッキでランチを作り、食べたりもしたが、またそんな身近なアウトドアも休日の愉しみにしたいものだが、これから暑くなっての屋外は藪蚊の攻撃や、蜂や虻も来る。陽が西に傾いてからのデッキは、照り焼きの修羅場と化す。
なので爽やかな早朝のうちがいいと思いきや、我が家の朝食は
少食主義なので5分とかからない。食べるよりも「青泥」や豆乳を飲むだけに近いので、屋外ブレックファーストにはなかなかならない。
いずれにしても、なかなか庭を眺めて愉しむという時間があまりに短く、なのでせいぜい写真でお披露目してせっかくの花たちの耽美秀麗な装いに日の目を見させてあげたい思いだ。