庭仕事の合間に、10時と3時には決まってお茶をする。
コニファーの剪定を続けているあいだは、その場所がバラアーチのそばのガーデンベンチに固定されている。一番近くて、午前中はまだ日陰が多いので涼しいからだ。
午後に陽が西に傾くとそうはいかなくなる。直射の餌食になる位置になる。
そういえば、以前買ったガーデンパラソルが物置の奥にあることを思い出した。2、3年前はこのベンチの前に立てて使っていたのに、その後すっかり忘れていた。
久しぶりに出して立ててみると、やはりこの時期、すぐ前に咲く、サルスベリの濃いピンクの花の色と同じように、グリーンの庭の中でよく映える。
こんなガーデンパラソルを開くだけで、なぜかちょっとしたリゾート気分になるのが不思議だ。
いつものお茶の時間が、妙に贅沢な至福のときになった気になる。
10時は冷たい麦茶とお菓子で、3時は自家焙煎した珈琲で、お茶をたのしむ。
ツレと二人でとりとめのない話をする。庭の花の話・・・、庭木の話・・・、ワンコもそばにいて話題にされる。
30℃を超す灼熱の日中は、散歩の人もいず、道路は何も通らずしーんと静かだ。
ぐっしょりとかいた汗をぬぐいながらも、涼やかに吹く風が火照った体温をわずかに下げてくれるようで、暑いながらも心地よく感じられる。
休みの日に、休んだ記憶はほとんどないくらい、何かしらとりあえずしなければならない家の仕事がある。
まあ、好きでやっているので、仕事だとは思ってもいないが、自分たちの住まう環境が、この自分の手でより良く出来ることに愉しみを見出して、それを暮らしの一部にしているということだろうか。
庭の片隅の小さなキッチンガーデンで、ミニトマトやピーマン、キューリなどを収穫した。いずれも、もう時期が終わろうとしていて、もう少しで今なっている実で今年は終わりになるが、今日のこれだけでも二人分にはけっこうな量だ。ありがたい自然の恵みだ。
4週も庭仕事を続けていると、32℃ていどの暑さでは体が慣れてさしてたいへんでもなくなる。
来週でこの剪定作業も終わるであろうから、それからは漸く、ガーデンフェンスの造作がはじめられる。
やはり物づくりの方が、断然楽しさは違う。
いずれも炎天下の仕事には変わりはないのだが。