キャンプで、タープ下のリビングに棚が欲しくなるのは、単に物が多くなるからの理由だけではなく、テーブルやチェアーを囲むように壁的な空間をつくりたいことからでもあります。
その棚の上に並ぶものたちの様相でも、キャンプリビングの雰囲気はがらっと変わるので、高さのある棚の存在はけっこう大事だなと思っています。
そこで、今までこんないわゆる“コーナンラック”の
3段タイプを2台並べて棚にしていたのですが、
これはどうも形的には縦の線が強く、
何となく不安定な感じになり、
より横長のすっきりしたラインに物が並んだ
スタイルにしたいと思い、
新たに棚を作ることにしました。
いろいろおしゃれなキャンプサイトをググってみると、こんな風なアイアンレッグとウッドの棚板の組み合わせの収納棚が目を惹きました。
構造は単純ながら、なかなか形はスマートで美しく、それに組み立ても収納も簡単そうなので、即この形にしようと思いました。
ただ、アイアンレッグという鉄棒を溶接した脚を作ることは出来ないので、自分流のオール木製のスタイルで作ることに。
で、いつものようにさっそく図面上で形の決定と、実作の寸法を決めていきました。
棚板と棚板のあいだの空間に、置こうとしているものたちがうまく収まる寸法が必要です。それに、棚板はもっとも軽量な「ファルカタ集成材」を使うので、そのサイズに合わせたデザインで全体の大きさを決めていきました。
アイアンレッグの代わりに、角材と丸棒を使って同じようなものを作製しています。
これがアイアンレッグならぬ“ウッドレッグ”ですね。
この2本の丸棒の隙間がポイントで、ここに棚板が入って、脚がやや斜めになると止まるようになる訳で、組み立てはこのままで、他に固定するものはありません。
一発勝負で、組み立てて棚板を通してみましたが、なんとかうまくいきました。
脚の奥行きが30センチ弱しかないので、前後に倒れやすいのではないかと危惧していましたが、案外大丈夫そうです。
もっとも、実際のキャンプ時には足元をペグで固定するつもりではいます。
なにせ、風には充分悩まされましたから、念を入れて望まないと倒されますからね。
そして、全体をブライワックスの“ラスティックパイン”でオイルフィニッシュしました。
真横からはこんな感じになりますが、如何にも作りは華奢ですね。棚板も薄いので、反りに弱そうだし、あまり荷重を掛けられるつくりでもないので、現場で使ってみて不具合があれば、また再製作するかもしれない雰囲気です。
収納にかけてはこんなにコンパクトになり、しかもかなり軽量なので文句なしなのですが、耐久性などは問題外ですから、何回使えるかですね。
まあ、制作費は5千円でおつりが来るくらいですから、またバージョンアップ品を作ってもいいか、というところです。
午後は雨が降って来たので、まだ他にもDIYするものがあったのですが、今日のところはこのキャンピングセルで仕事仕舞いです。