伊豆に住み、八ヶ岳を巡り「空と森と水」の美しい風景を求めて・・・。 自然に包まれて暮らそう!---Martinのフォトエッセイ
by martin310
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作品「時の神話」1998


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作品「時の神話」1998
ウッドパネル:915×910×40ミリ、アクリル・パステル


この作品は、10/31の記事でご紹介した「life and death」(ブルー)の対になるグリーンを主調色にしたペインティング作品です。
これも前作と同様、先にCG合成で作成した下絵画像を拡大模写して描いたものです。

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a0282620_12583016.jpg現在、我が家のリビングの壁面の上部に架けてある為、真正面からの撮影は出来ないのでやや下方からのアングルになってしまいました。これでも、脚立に乗って恐々撮影したのです。カメラは両手を使うので、手放しで高いところに乗るのはさすがに恐怖ですね。ましてや、ファインダーやモニタを見比べたりすると目の焦点が怪しくなり、今にもふらっときそうでヤバかったです。

当時は過去生回帰がテーマだったので、どこかノスタルジックな心象的モチーフの組み合わせになったようです。そこに「詩情」を醸し出すような感じを出したかったと思われます。
気がついてみると、両作ともSLが中心モチーフになっています。静的画面に動きとか音などの連想を生むものを組み込みたかったのと、同時に懐かしさの象徴のようなものを必要としたからだと思います。

同じシリーズに下の「Heart of the soul」というCG作品もあります。
これも、もろブルー系の色調が主体の作品です。
当時はまだ初期のグラフィックソフトでしたが、それでもPCで画像合成が手軽にできるようになり、このようなコラージュ的手法で今まで出来なかった表現が可能になったのを、随分熱狂して創っていたのを思い出します。


by Martin

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# by martin310 | 2012-11-14 13:01 | アート | Comments(0)

伊豆の踊子 -2-(恋ごころ)

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        ▲旧天城トンネル

10/19の記事の「伊豆の踊子 -1-(出会い)」の続編です。

主人公の「私」は、一夜の宿を出て天城峠への山道を急ぎます。
それは昨晩見初めてしまった踊子の姿を追って、先に旅立った旅芸人一座の行った街道を朴歯の高下駄で登って行くのでした。
「─あの日が修善寺で今夜が湯ヶ島なら、明日は天城を南に越えて湯ヶ野温泉へ行くのだろう。天城七里の山道できっと追いつけるだろう。そう空想して道を急いで来たのだった」そう告白しています。

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        ▲つづら折りの天城街道

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小説「伊豆の踊子」は短い章で7つに分かれて編んであります。
その第1章が踊子との出会いと、峠の茶屋での至近距離での遭遇が描かれています。
映画のイメージもあってか、この場所のシーンで云えば湯ヶ島から天城トンネルまでのあいだが、もっと長く書かれていると思って読み直してみると、意外なことに物語が始まってすぐに到達しているのがわかりました。頁にして2ページ余りでしょうか。

実際の道のりで云えば、湯ヶ島を後にして、天城峠までのあいだには、浄蓮の滝や滑沢渓谷、太郎杉などの伊豆の名所があります。もちろん、小説では名所案内をする訳ではないので、そこには一切触れられていませんが、ここでは後の方にこの伊豆の名所の写真もご紹介しておきたいと思います。

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▲旧天城トンネル(北側口付近)

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        ▲旧天城トンネル(内部から北側口を見る)

この旧天城トンネルを調べると、次のようにありました。

正式名称を天城山隧道(あまぎさんずいどう)と称し、1904年(明治37年)に完成した。全長445.5メートル。アーチや側面などすべて切り石で建造され、石造道路トンネルとしては、日本に現存する最長のものである。
1998年9月2日に国の登録有形文化財に「旧天城隧道」として登録され、2001年6月15日には「天城山隧道」として道路トンネルとしては初めて国の重要文化財に指定された。また、日本の道100選にも選ばれている。


松本清張の「天城越え」や石川さゆりの名曲「天城越え」の歌詞でもおなじみでしょう。ちなみに「天城越え」の歌詞で歌われている「寒天橋」はトンネルを抜けた先にあります。



踊子と初めて言葉を交わすのは、映画でも有名なシーン、茶屋でのどぎまぎしたふたりのやり取りです。しかし、「私」は座布団を差し出してくれた踊子に、「ありがとう」がのどにひっかかり「ええ・・・・・。」としか云えずじまいでした。
あと、天城峠を越えた下りで一行に追いつき、「冬でも泳げるんですか。」の問いに、踊子は思わず赤くなってうなずくあたりが、ふたりのふれあいの最初でした。

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        ▲梨本付近から湯ヶ野方面を望む

「湯ヶ野までは河津川の渓谷に沿うて三里余りの下りだった。峠を越えてからは、山や空の色までが南国らしく感じられた。」とあるように、天城峠を越え、湯ヶ野までの山を下ると、今までの天城山中独特のいわゆる「陰」の”氣”から、南国的な「陽」の”氣”に変わります。
今の国道414号線でいえば、ちょうど有名なループ橋にかかるあたりからは、その「陽」の”氣”が顕著になり、明るい晴れやかな視界の広がりに南方的な雰囲気を感じるはずです。
その”氣”の変わり目をさすがに川端さんは感じ取り、境界点である天城トンネルの「南伊豆への出口が前方に小さく明るんでいた」と表現しています。

「私」は湯ヶ野の藁屋根の見える梨本あたりの道で、下田までの「旅は道連れ」の同行したい思いを彼らに打ち明けます。
ここからがさらに踊子への思いが高まり、かかわりがより近くなっていくところです。


つづく

by Martin


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▲浄蓮の滝(伊豆最大級の名瀑で、玄武岩の岩肌を幅7m高さ25mに渡り流れ落 ち、「日本の滝100選」にもその名を列ねている)


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▲滑沢渓谷(天城峠の北側、狩野川の支流にあたる深い樹林に包まれた渓谷。急流が安山岩の間を白布となって流れたり、深い淵になっていたりと変化に富んでいる)


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▲太郎杉(樹齢400年以上、高さ53m、幹周りは13.6m。静岡県の天然記念物でもある天城山中最大の杉)


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▲河津七滝の遊歩道にある踊子像
# by martin310 | 2012-11-13 14:22 | 文学 | Comments(0)

三島さんの秘密の場所:亜相浜に行く

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10/11の記事(三島さんのアッカンベー事件)の続編として、故三島由紀夫が晩年の毎夏、家族と共に訪れていた伊豆下田のゆかりの場として、今回は吉佐美(きさみ)の亜相浜(あじょうはま)を訪れました。
この小さな浜は、三島さんが生前に家族はもとより、知人や友人(そのなかには演劇関係者や外国人記者も含まれ)と共に海水浴を楽しんだ、当時もっともお気に入りの夏のレジャーの場だったそうです。
ここは下田からいくぶん南伊豆方面へ行ったところで、海水浴客の群れからは逃れられる人があまり来ない砂浜で、まるでプライベートビーチのようにのんびりできる絶好の秘密の場所だったのでしょう。

この日は西伊豆方面からあちこちと立ち寄りながらの行程だったので、昼間の短い今の時季では、もう夕暮れぎりぎりの時間帯に現地へ着きました。
ですが、あらかじめ略地図で調べたふたつのトンネルの間にある浜辺は、どうもあの三島さんが写る写真の浜辺にはとても見えず、結局元に戻って吉佐美大浜の右端の白砂の浜辺へ降り立ちました。
地図で目測していた場所は、砂浜どころか、波にえぐられたのか小石が露出し、しかも波打ち際までが狭く傾斜し、とてもあの三島さんがにんまりご満悦に寝転ぶ海岸風景には見えなかったのです。波の浸食が激しく、また、細かく美しい白砂が運ばれてこなくなったのか、趣がまったく変わっていたので、これは違うと判断して大浜の右隅をそこと思ってしまいました。
帰り着いてから、ネットでいろいろ調べたところ、やはりあの、ここは違うと思った浜辺が目的地の亜相浜だったことがわかりました。でも、距離にしては短いトンネルを隔てた向こうにしか過ぎず、まあ、それでもここでいいではないかと思った次第です。

夕暮れどきの海岸はとても美しく魅力的で、ましてや粒子の細やかな砂の上を歩く感触はえもいわれぬ心地いいものでした。
暮れかかる光を最後の頼りに、幾カットものシーンをカメラに収めて、さあ、帰ろうと防波堤の方へ歩きかかると、連れの者が俄かに砂の上にかがんでしきりに何かをはじめていました。
何をやっているのか、早く帰るぞと、腕を振って合図しても、まだ、戻ろうともしません。ふだんそんなことはない仕草に不思議を感じながら、事の次第を離れてしばし見ていました。

a0282620_15155293.jpg戻って来て両手の中のものを見せたとき、あまりに細かく精妙な貝殻の形に感嘆の声をあげました。
でも、どうして貝など?と問うと、そんな気はなかったのだけれど、なんだかわからないけど、貝を拾わなくちゃとしきりに思い、何してるんだろうと思いながらも貝殻を探していたと・・・。
「はーん、貝を拾って行きなさいよって、そういうことだよ。三島さんが・・・。」

そういえば、この日も多少霊的感受性がある連れは、南伊豆を通過中あたりから異常な眠気に襲われ、せっかくの伊豆半島の先端付近の風景も、うつつの中でぼんやり眺めたに過ぎず、ましてや、この地に近づくにつれ、口の中が乾くとしきりにおかしいと訴えていました。
口の中が異常に乾き、唾液がなくなり、口がくっついてしまい、開かなくなるようだとその症状を伝えていました。
a0282620_15162986.jpgこれも何らかの霊的な影響を受けているなあと判断していましたが、それを三島さんに関連づけて見るのなら・・・、浮かんで来たのは、おそらく、あの自決のときの状態ではないかと・・・、そう思えたのです。
決起を企て市ヶ谷のバルコニーでの演説から自決するまでのあいだ、おそらく水は一適も口にはしていないはずです。死を前にした極度の緊張の中、絶命するまで、口が乾かないはずはないと。
車中からも出ようとしないほどだったのが、この砂浜に足を踏み出したとたんに、もとの元気を取り戻して、今までが嘘のように動き始めたのにも、ああ、解けたんだなと思いました。
そして、贈物の小さな貝殻。
あぐらで腕組みのにんまり顔の三島さんが、きっと声なき声で伝えているなと、暮れ色に沈む砂浜をあとにしました。

三島さんへのレクイエムのような風景が、夜のとばりを待っているような夕暮れでした。


by Martin


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# by martin310 | 2012-11-12 15:29 | 文学 | Comments(0)

雪だるまのダル君・イブの日に

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「えっ、こないの?」
「どうして?」

「おねーちゃん、お熱だしちゃったの」
「ええっ、そうなの?」
「だいじょうぶ?」
「うん、いま寝てるよ」
「そーかー、かわいそうに。」
「で、Chrisちゃん、それを伝えに来てくれたの?」
「うん、おねーちゃんが行って来てって」
「ありがと。たいへんだったね。帰れる?」
「うん」
「じゃあね、おねえちゃんにおだいじにってね」
「うん」
「僕、あしたプレゼント届けるからって言ってね」
「うん」
「でもね、ちょっと心配なんだ」
「んー?」
「あのね、もしあしたお天とうさんがギラギラしたら、
僕ね、たぶんだんだん痩せて、最後はなくなっちゃうかもしれないんだ」
「ふーん、へんなの」
「Merryちゃんのお家まで持てばいいんだけど」
「とけると死んじゃうの?」
「うん、もし、僕が途中で解けちゃたらChrisちゃん、
また雪をゴロゴロころがして僕をつくってくれる?」
「うん、いいよ」
「そしたらまた僕ができるんだ」
「ダルちゃん、また生まれるの?」
「うん、そうさ、また僕戻って来れるんだ」
「ああ、よかったぁ」
「ダルちゃんきっと来てね」
「うん、Chrisちゃんよろしくね」
「あしたはMerryちゃんとChrisちゃんの日だからね」

-Martin・作-


これは、先日行った山中湖のPaperMoonで買った雪ダルマ君です。
幅が65mmばかりの小さなものですが、実にかわいく、さっそく
家のウォールシェルフのクリスマスコーナーに飾りました。
我が家では、ツリーも電飾も何もしないのですが、
このミニコーナーだけは年中クリスマスです。
先客の雪だるまとツリーに仲間入りですが、
このベンチの雪ダルマ君が主役に躍り出ました。
当分主役の座は変わらない模様です。

PaperMoonの雑貨売場には、まだまだ小さなかわいい雑貨が
ところ狭しと並んでいます。
飾る場所があれば、あれこれ欲しくもなりますが、
まあ、我が家では物の量が飽和状態なので、
これ以上の搬入は禁物です。

ちなみに、PaperMoonはメインはケーキカフェです。
おいしそうなケーキやパイがウインドウの中に並んでいます。
ですので、ランチはないですのでご注意を。
もっとも、ランチにケーキ&パイを食べる方は別ですけど。
それに店舗の右側は雑貨売場になっています。
もちろん、雑貨だけでも気軽に入れますよ。

この日はケーキカフェの方はけっこう席が埋まっていて、
のんびりできそうもないのでまたの機会にしました。
最近はこの店、大人気店になったものでいつも人が多いですね。


by Martin


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# by martin310 | 2012-11-09 18:44 | カフェ&レストラン | Comments(4)

山中湖・ブルーハウス

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昨日の投稿記事の続編です。

山中湖に出掛けると、
大抵は湖畔の周遊道を一周したり、
気になるお店のパーキングに、
はたまた無料駐車場に置いて、岸辺に出たり。
そして、ランチをどこかでやっと食べたり。

そんな感じで終わるのがふつうかもしれません。
ですが、
もっと素敵な場所は、
観光客が行かない場所にこそあるのです。

山中湖周辺で、あの湖のほとりの
独特の避暑地的雰囲気を持った地とは、
湖の東半分の南側、つまり旭ヶ丘から平野あたりまでの
樹林帯の中でしょう。
ここはとても瀟洒な西洋風の森のエネルギーを持っています。
なので、自然に別荘地となり、
お洒落なペンションが建つことになります。
(もっとも今ではペンションブームもとうに去ってしまったご時勢なので、
閉鎖したところが多いのですが)

山中湖を地図で見ると、
なぜか鯨の形をしています。
この尾っぽの下の部分にあたるのが別荘地帯です。
紅葉ヶ丘、あざみ丘、月見ヶ丘別荘地です。
その中をゆっくり静かにとろとろ走って、
素敵な被写体を探すのです。
もちろん別荘地ですのでエチケットは守って、
住人の方の迷惑にならないように・・・。

すると、こんな絵のような建物を発見するのです。
なんて素敵な塗装色でしょう。
ガレージがふたつもある家なんて。
ほかにも、暖炉がある証拠の煙突のある家など。

またちょっと、ホックニー的でしょうか。

陽の光が織り成す微妙な陰影の美しい秋の日に、
こんな建物を発見できて、とてもしあわせな気分になりました。


by Martin

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# by martin310 | 2012-11-08 20:30 | 風景探勝 | Comments(0)