すべて木でできた家に住みはじめて早2年を過ぎました。
フィンランド・パインでできた大きな空間のその中で、ゆったりのんびり木のやさしさに包まれる暮らしをしていると、木製の窓から差し込む柔らかな光の陰影や、レース越しに映る淡い外の光や、ときに西陽の鋭く灼かれるような強い光の質にも敏感になります。
天窓の漏れくるような柔らかな光に、部屋中の壁やものたちの色の粒子が息づいて見えるときがあります。
パイン材の地肌のようなきめやかな表面の肌合いが、そのログ壁に接するものたちとの交感の場にしめやかなあたたかみを与えているからでしょうか。
だからこの建物にいると、室内のどの場所にいても、床から壁、吹き抜けの天井まで、ぐるっと見回さずにはおれない気になるのです。
無塗装の無垢のパインの壁が、ときの経過とともにゆっくりと飴色に変化しているのも、自分と共にする時間の流れがそこにあるから、余計に愛着がわくのでしょう。

階段の昇り口のログ壁のドライフラワーです。
額の写真はバラクラで撮ったもの。
上の楕円上のものは、IKEAの装飾照明です。

これ、洗面所の壁です。
額はル・ジャルダンのブリキプレートをIKEAのフレームに入れたもの。

階段上の小窓から見える裏の林です。
リビングから見上げると、陽光に輝いて風に揺れているのが見えます。
それを眺めるのが好きです。

夕方、庭の水撒きをしていて気がついた夕空。
急いでカメラを取りに行って庭先から撮る。
もっと暗くなると海に漁火が見えます。

北の富士山側の空にも色づく雲が。
三角屋根は我が家のロフト。

一段と陽が落ちて、最後の残照。
この束の間のひとときが夜への一幕を告げる。
ああ、今日も一日が早かった。
by Martin