2004年のこの時期に、中伊豆の田原野にてのどかな田舎道を見つけたとき、稲穂が色違いであまりにに美しいので車を降りてみたところ思いがけず発見した風景です。
田圃の畦道に不思議とこの数本だけが咲いていました。
バックのシャドウになった竹薮も、かなり大きなこんもりとした竹林です。
まさに、そこに「絵」が用意されていたようにしか思えないほど、見事なつくりの風景がありました。
彼岸花って、その名のとおり、本当にお彼岸が近づくと決まって咲き誇りますね。そして、彼岸が終われば花も終わる。
別名・曼珠沙華。サンスクリット語 manjusaka の音写 とも呼ばれているようです。
その独特の花の形からどこか、インドっぽい、または原始仏教っぽい感じがしてなりません。でも、中国からの帰化と考えられているようです。
この年以来、何度となくこの道を通って見ていますが、畦道も変わり、彼岸花も目にしたことはなく、本当にこの日、この時の、まさに一期一会の「絵」だったようです。
by Martin