この4本は2~6年前に既に公開されたものだが、今こうして「食」に対する関心が異常に高まったときに、是非しっかりと観てみたい映画だ。
残念ながらここには短い予告編しかないが、そのわずかな映像の中でも驚きの実態が垣間見られる。
調べると、レンタルDVDの中にもあるようだ。さっそく借りて観てみよう。
映画 『フード・インク』 『ありあまるごちそう』 予告編
映画 『フード・インク』
アメリカの食品産業の現状に警鐘を鳴らし、第82回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞にノミネートされアメリカで話題を呼んだ注目作。普段口にしている食べ物の生産過程を追う中で、大量消費と大量生産の時代に農業や畜産業が巨大な生産工場と化した現実や、食の市場を牛耳る企業の実態を浮き彫りにする。アメリカの食事情に言葉を失うと同時に、日本でも食品偽装問題など食の安全が問われる中、改めて食のあり方を考えさせられる一作だ。
映画 『ありあまるごちそう』
徹底した利益追求とコスト削減主義から生まれた流通のグローバル化の影響を受けた食の分野において、需要と供給のバランスを大きく崩して貧富の差が拡大している現実を追ったドキュメンタリー。国連で活躍する飢餓問題の第一人者ジャン・ジグレール教授をはじめ、世界最大の食品会社、最前線で働く漁師、農家、家畜業者に徹底取材を行い、飢餓が生まれるメカニズムを白日の下にさらす。飽食の時代に警鐘を鳴らす衝撃の事実に目を疑う。
映画 『ファーストフード・ネイション』 予告編
映画 『ファーストフード・ネイション』
ジャーナリストのエリック・シュローサーのノンフィクション書籍を原作に、リチャード・リンクレイター監督が映画化、2006年カンヌ国際映画祭で賛否両論を巻き起こした話題作。“食の安全”をテーマに、アメリカのファーストフード業界の内幕を暴く。
映画 『おいしいコーヒーの真実』 予告編
映画 『おいしいコーヒーの真実』
世界市場において石油に次ぐ巨大貿易商品であるコーヒー、その知られざる真実に迫ったドキュメンタリー。コーヒーが消費者に届くまでの道のりを紐解きながら、貧困に喘ぐコーヒー農家の人々の暮らしを救うべく立ち上がったひとりの男の姿を捉える。