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“そして僕は歩いて行く まだ見ぬ自分と出会うために”-Into the Wild-Into the Wild - Trailer 映画『イントゥ・ザ・ワイルド』 2007年 アメリカ 若さゆえの生真面目さで自らの心と向き合い、過酷なアラスカの大自然に立ち向かっていった一人の青年の姿を追ったジョン・クラカワーのベストセラー・ノンフィクション『荒野へ』を、オスカー俳優ショーン・ペンがメガフォンをとり映画化。恵まれた境遇にありながらも繊細な感受性ゆえに満たされずにいた青年が、突然すべてを捨て、ヒッチハイクでアメリカを縦断しながら様々な人々との出会いを経て、最後は徒歩でアラスカの荒野へと分け入り、その4ヵ月後に餓死した死体となって発見されるまでの心の軌跡を静かに見つめていく。 主演は「ロード・オブ・ドッグタウン」のエミール・ハーシュ。 第80回アカデミー賞では助演男優賞と編集賞にノミネート。 ![]() 1990年夏、ジョージア州の大学を優秀な成績で卒業した22歳の青年、クリス・マッカンドレス。 ![]() 今ある環境を捨てて、まったくの生の大自然の只中に身を置いてみる・・・。 それは想像以上に過酷で危険な旅出だ。 孤独というのは自分以外に目に見える助けはない。 あるとするなら広大な自然界の奥に臨在する神としか思えないであろう。 大自然に包まれていると、もはやそう思えるほど崇高なこころもちになる。 いや、それよりも常に生命と死と紙一重のせめぎあいが現実なのだ。 だから、見えない神秘の力をおのずから感じるようになるのだ。 単独行の山行(山岳ソロ)をやったことがある者のなら、この感じはよくわかるはずだ。 周囲何キロもの山岳地帯で、人の姿は自分だけの悪天候の夜を過ごしたことのある身には、生きて帰れることのありがたさを深く思う。 そして、山を下るにつけ、人は人の生きやすい場に集まって自分たちの生活圏をつくっているだけに過ぎない・・・、と、そう思うはずだ。 山界は山のいきものの世界だ。 そこには、自分などという人間は只の闖入者に過ぎない。 人間界は山界から遠く離れたごくわずかなエリアでしかない。 そこに巣食って、領域拡大をしかけている。 しかも、それで世界を征服した気になっている。 主人公の若者は、現実に徒歩でアラスカの荒野へと分け入り、その4ヵ月後に餓死した死体となって発見されたという。 まさに壮絶な生き様だ。 「食う」ということがどれほど厳しいことか、生きる為に別の命を奪わなければ生きていけない。 だが、太古から自然に生きているものを、自分の都合だけで撃つことに彼は葛藤し苦しむ。 そこには人間本来の生きとし生けるものへの良心、誠が立ちはだかるからだ。 そんな心を引き裂くような現実のなかで、命をつなげていかねばならない。本来、人間はそうやって大地で種を守って来たはずだった。 だが、人間が大自然を離れ、人界を形成すると、この人工世界では命の尊厳をまったく忘却するのだ。 それだけに、人工削減などという謀略が世界を覆うのだ。 ![]() ★映画の名言 人生において必要なのは実際の強さより強いと感じる心だ。 一度は自分を試す。 一度は太古の人間ののような環境に身を置くこと 自分の頭と手しか頼れない過酷な状況に一人で立ち向かうこと。 "幸せが現実になるのは それを誰かと 分かち合ったとき" ◆映画『イントゥ・ザ・ワイルド』 オフィシャルサイト http://intothewild.jp/top.html
by martin310
| 2013-05-20 21:45
| 映画
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若さゆえの生真面目さで自らの心と向き合い、過酷なアラスカの大自然に立ち向かっていった一人の青年の姿を追ったジョン・クラカワーのベストセラー・ノンフィクション『荒野へ』を、オスカー俳優ショーン・ペンがメガフォンをとり映画化。

