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この絵は、
「Yes」の
“危機”(Close To The Edge)1972というアルバムの二つ折りジャケットの内側を飾る、
ロジャー・ディーン(Roger Dean)の作品だ。
ロジャー・ディーンのこれらの幻想的世界の風景イメージと、「Yes」の音楽は絶妙な融合を見せ、彼らの音世界をいっそう異次元的で宇宙大の広大なイメージへ飛翔させる力を与えたように思える。
なかでも特に、アルバム中にある「同志」"And You And I"という曲は、まさにこの絵の世界をトリップして浮遊するような臨場感を感じさせる。(以下のYouTube映像で聴ける。 )
And You And I in HD by Yes
http://www.youtube.com/watch?v=FZcGc-nbLco
「同志」"And You And I"
i) 人生の絆 "Cord Of Life"
ii) 失墜 "Eclipse"
iii) 牧師と教師 "The Preacher The Teacher"
iv) 黙示 "The Apocalypse"
●ロジャー・ディーン 日本公式ウェブ・サイト
http://www.rogerdean.jp/
雲が棚引く聳え立つ岩山の上に、滔々と溢れ湧き出る水が悠然たる滝となり眼下に落ちている。岩峰の頂は湧水の湖となり、深い碧水を湛えている。そこへと連なる山岳路は、空中を渡り湖岸へと見知らぬ人々をわたすのだ。
いったいこれは・・・、だが、どこかで見ていたことがあるような。
こんな風景の星はきっとあるはずに思える。
夢で行ったのか、遠い魂の記憶なのか?
10年ほど前に、北海道の大雪山のまわりを巡ったことがある。
層雲峡の“銀河の滝”や“流星の滝”を見たとき、このロジャー・ディーンの絵の世界を思い浮かべた。
いったい、あんな岩山のさらなる上に、滝の水源になるような水がどこにあるのだろうか?岩山の頂に、満々と水を湛える湖でもあるのだろうか?と・・・。それとも、特殊な重力場があって、水が天へと逆流して滝口まで昇っているのだろうか?
そんな思いにかられたとき、「Yes」の音場が拓いていった。そこに在って、ほかにも在るような不思議な実在、夢幻的な世界に意識は遊んだ。
神秘な神の創造物は、偶然でも奇跡でもなく、あきらかに意識的に、意図的に、創造の意志のあらわれとして顕現しているものだ。だからこそ、その場は神気に満ち、光降りる場となる。
神にふれるとは、その神の地場で神威に邂逅することでもある。
【層雲峡
“銀河の滝”】
【層雲峡
“流星の滝”】
【天人峡
“羽衣の滝”】
【白金小函
“白ひげの滝”】