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伊豆に住み、八ヶ岳を巡り「空と森と水」の美しい風景を求めて・・・。 自然に包まれて暮らそう!---Martinのフォトエッセイ
by martin310
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「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~

「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~_a0282620_21504642.jpg
                            - 3 -

「食べるほど」「栄養をとるほど」健康にいい――と信じている人は人々は未だに多い。
「栄養をとらないと病気は治らない」と医師や看護師は本気で患者を指導している。
食物とそこから摂れる栄養が、さも薬効があるが如く健康度を漸進化していくと信じて疑わないのは、前の記事で記した“近代栄養学の父”フォイトの残した悪夢であり、食に関する最大の偽情報である。


「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~_a0282620_2015305.jpg文明開化の明治の頃、洋風志向でハイカラな進取の気性が強かったひとりの文豪が、この時代の粋である“フォイト栄養学”への信仰によって、若くして惜しまれるその命を落としている。

俳人、歌人、国語学研究家として、俳句、短歌、新体詩、小説、評論、随筆など多方面に亘り創作活動を行い、日本の近代文学に多大な影響を及ぼしたことで知られる「正岡子規(1867-1902)」は、結核脊椎カリエスが死因となり、満34歳で早世したといわれるが、その死に至る病を決定的にしたのが、余りに過剰なる過食、美食、暴食にあるということはほとんど知られていない。それは、当時から変わらず未だに“フォイト栄養学”への無批判な信仰が続いている証左でもある。
「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~_a0282620_20155056.jpgだが、子規は病床で書かれた日記『仰臥漫録(ぎょうがまんろく)を残し、その中に日々の自らの食卓の詳細な記録を書き記している。これによって、子規の三度三度食していた内容がわかり、フォイトの偽った栄養学が病苦を生むことが明確になった今日、子規の逝った原因も誤った食生活にあったことが判明したのだ。また、そのことは、現代の我々の食生活も子規のそれに近似したものでもあることから、多くの警告と教訓を得て、健康に生きるための「食」の意識転換の必要性を示唆しているといえる。
子規は、死の前年から筆をとったこの寝返りも独りではできない仰向けに寝たまま記した(仰臥)日記により、第一級の国文学の記録を生んだが、本人の意図とは別に、この日記ははからずも実は、栄養学の資料としても第一級となり得ている。ただ、内容を知れば知るほど、今や、あまりの栄養学に対する無知さ加減には悲惨を極めると言うしかないほどである。その壮絶なる“食べ間違い”は、文学ならぬ栄養学の、“症例”として特筆に値する。


「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~_a0282620_2073733.jpg


「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~_a0282620_2022063.jpgこれが、病床の子規が『仰臥漫録』を書き始めた初日の日記に記された食事メニューだが、その後もおよそ毎日同じように食べていたことから、これが子規の献立のスタンダードいえよう。
子規は痩身なれど無類の大食漢だったようで、痩せの大食いを絵に描いたような食べっぷりには、まるで寝たきりの病人らしからぬ、そのあまりの豪食ぶりは食欲旺盛というより、異様なほど病的なものだったことが窺える。食べ過ぎで苦しく、食後は吐いてまでも食べていたようで、腹痛も起こし、鎮痛剤まで飲んでも尚も食べ続けていたのである。それも、小食や断食すればゆうゆうと快復することをまったく知らずに、ただ迫りくる病魔に打ち勝つために、猛烈に過剰栄養を摂る為に食べ、まさに這いつくばっても餓鬼のように鬼気迫る食生活を続けていたのだ。



◆子規の病んだ脊椎カリエス

「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~_a0282620_20181591.jpg子規は若くして吐血し、結核に罹患。さらに追い打ちを掛けるように脊椎カリエスの病魔に襲われる。「カリエス」とは「骨の慢性炎症」という意味で、脊椎骨が侵され、破壊され、変形する病気だ。さらに膿が身体の各部に溜まり、漏れ出る。そして、「打痛・圧痛・神経痛・運動麻痺などを伴う」、激痛を伴う疾患である。
子規は一度に菓子パンを十数個、柿や梨なども十個前後も貪る大の甘党であった。菓子パンには砂糖が、果物には果糖が含まれる。糖分の異常なまでの摂取によって、骨からカルシウムが取られ、骨はスカスカに脆くなる。そこが病原菌に侵され始めたのがカリエスである。
子規はまた、牛乳を愛飲している。当時牛乳といえば、たいへんな高級飲料であり、完全栄養食という“牛乳神話”を信じて、毎日がぶ飲みしていた。今も、「牛乳はカルシウムが豊富なので、飲むほど骨が丈夫になる」と信じて疑わない人が大多数だろう。ところがこれはまったくの大嘘であることが判明している。
牛乳に含まれるたんぱく質や脂質を消化吸収するために、体内の骨からカルシウムが動員され、排泄されていく。つまり、カルシウムが摂れるどころか、逆に飲むほどに骨は粗密になり、骨折しやすくなる。骨粗しょう症は、牛乳を多く飲む人ほど罹り易い。
子規はカリエスを益々悪化させる牛乳を、おしゃれにもココアを混ぜて愛飲していたのである。

脊椎カリエスは、背骨から全身の骨が侵され、腐り、膿に変じていく。膿の排出口が身体の各所に開き始めると、ぐるぐる巻きの包帯で防ぐようになる。この包帯の取り換え時に、絶叫、悲鳴、落涙を誘うほどの苦痛を病人に与える。だが尚、子規は食べることが病状をさらに悪化させる仕組みを知らず、苦をさらにもたらす「食」に走るのである。これはもはや、生命欲、つまり生きたいという欲望そのものであろうか。



◆子規の癇癪、逆上、激昂の原因

「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~_a0282620_20225236.jpg子規の寝ていた狭い和室で、かいがいしく介護をしていたのは、母(八重)と妹(律)である。身体の各部の膿の口に巻いた包帯を、病人が激痛に呻吟し悶絶するなか、毎日取り換える労苦や、病人の異常な食欲で胃袋に押し込まれ、消化もろくにされずに垂れ流される糞便の処理をするのも介護人の欠かせぬ仕事であった。
また、もちろん大食漢で美食家の求めるまま、高価で貴重な食料を取り寄せ、調理し配膳するのも家人のふたりであった。ふたりは、かたや病人には有り余る豪奢な食材を提供しながら、自分たちは台所の片隅で、香の物をおかずに質素粗食な食事に甘んじ、介護には嫌な顔ひとつせずに懇切な世話に励んでいた。
子規は、そんなふたりに感謝の気持ちをもちながらも、ときにとてつもない癇癪を起こし、逆上し、激昂して家人をもそのあまりの恐ろしさで近づけぬほどの、異常な怒りを露にすることがあった。
「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~_a0282620_20173592.jpg特に、子規自身が告白するように、妹の律に対し、その欠点の枚挙に遑(いとま)ないことに腹を立て、時として彼女を殺そうとも思うほどになったと記している。悪態ををつき、罵り筆誅を加えることもあったと・・・。また、精神激昂し、乱叫乱罵するほどに頭が苦しく発狂するように異常を来たしたともある。さらに、突如襲う精神錯乱のうちに、不安煩悶を極め、自殺を本気で考え、小刀で喉をかき斬ることや、錐(きり)で心臓に穴を開けることまで思ったと、その凶器の絵図まで残している。
いったい、ここまで仰臥する病人を、異常なまでの怒りに掻き立てているものは何なのであろう。

『仰臥漫録』には、ほとんど毎日「菓子パン」の記述が続く。間食に菓子パン10個・・・、子規は菓子パンが大好物だった。あれだけの豊富なメニューの他に、菓子パンや梨、林檎、焼き栗、煎餅を一日に何度となく食べていた。
甘いものの摂り過ぎの弊害は、子規の業病、脊椎カリエスだけではない。糖分の過剰摂取は血糖値を急上昇させる。すると、血糖抑制ホルモンのインスリンが分泌され、今度は血糖値を逆に急降下させる。正常血糖値以下になると、猛烈に甘いものが欲しくなる。そこでまたさらに菓子などを貪ることになると、また血糖値が急上昇・・・、この激しい上下動を繰り返すうちにインスリンが分泌されっぱなしとなり、低血糖の状態が続くことになる。
そこで、身体は状況改善のために、副腎から“怒りのホルモン”アドレナリンを分泌させる。これは毒蛇の3倍といわれ、ムカムカ気分が悪くなる。さらに、“攻撃ホルモン”ノルアドレナリンも分泌され、よって「キレる」ことになるのだ。
つまり、子規の突如襲う癇癪・逆上・不安は、低血糖症の典型症状であったのだ。



◆動物食が子規早世の元凶だった

「朝・・・はぜ蛤(はまぐり)佃煮」「昼・・・まぐろの刺身」「夕・・・鶏肉たたき、卵一個」(10月2日)

「柿食えば・・・」の俳聖:正岡子規は、間違った「食」で夭折した。~フォイト栄養学の罪過~_a0282620_2017751.jpg子規の食卓に、まぐろや鰹の刺身はほぼ毎日必ず登場していた。鶏肉や鰻(うなぎ)などもよく並ぶ。動物性食品は、常に子規の食卓に載っている。
「できるだけ栄養価の高いものを食べさせ体力をつけさせるように」
というのが、おそらく医師の指導であったのであろう、母と妹はけなげにそれを守り、子規に毎日これらの動物性たんぱくの豊富な食べ物を食膳に並べたものと思われる。
だが、この好意が仇になり、子規の命を縮めていたとは、なにより皮肉な結果となったわけだ。

動物性食品の危険性は、前出の「マクガバン・レポート」「チャイナスタディ」にあるように、キャンベル博士が述べる、「動物性食品はガンの最大の原因であり、この食習慣をやめれば、ガンばかりか、心臓病、脳梗塞、糖尿病、骨粗しょう症、関節リュウマチほかの様々な自己免疫疾患、アルツハイマー病、白内障、加齢黄斑変性(AMD)など、あらゆる病気を予防し、回復させることができる。」ということだ。
つまり、もしも子規がベジタリアン(菜食主義)をこころがけていたなら、文豪は80~90歳の長寿を全うしたかもしれないのだ。

また、このことは子規の例に留まらず、現在の我々自身の食卓でさえ、子規の教訓から見直すべきものがいくらもあると思えるのだ。「食」は命のもとだが、その「食」間違えは、逆に命をも落とすものであることを肝に命ずる必要ありということだ。旨いものをたらふくと求める強欲は、すなわち「業欲」となって我が身にかえる・・・。

※徳間書店刊・船瀬俊介著 『「長生き」したければ、食べてはいけない』 をもとにまとめ、再編成した。

- つづく -
by martin310 | 2014-03-24 20:42 | 「食」の問題
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