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伊豆に住み、八ヶ岳を巡り「空と森と水」の美しい風景を求めて・・・。 自然に包まれて暮らそう!---Martinのフォトエッセイ
by martin310
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清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。


清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_154721.jpg
▲ “ハット・ウォールデン” の前景。2Fフロントなので、この長いウッディな階段が魅力だ。1Fのレストラン“Nest”は全面改装したそうで、内部もきれいな仕上がりのようだ。左手前にピザ釜がある。


八ヶ岳高原から野辺山を通って、はじめて清里の『萌木の村』へ行ってみた。
国道141号は、今まで何度も何度も数多く往復していたが、ここ清里の『萌木の村』に立ち寄ったことは一度もなかった。名称も看板も、道路から見える景観も、何度となく目にはしていたが、かつて一度も入ってみようとした経緯がなかったのは不思議なくらいだ。どうも、よくあるちょっとしたレジャーの為のテーマパークくらいにしか思っていなかったこともあり、かつての清里ブームの頃のイミテーション的な施設だと、勝手に思い込んでいてのことだったように思う。

清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_15244660.jpgだが今回、雑誌『八ヶ岳デイズ』vol.6「生まれ変わる“伝統の村”」という記事で見開きで紹介されていて、急激に興味を持った。それは、文中のこの一節だ。
「・・・『萌木の村』は、1971年に誕生した喫茶店 “ロック” から発展し、19世紀アメリカの作家ヘンリー・D・ソローの著書『森の生活』をテーマに誕生したナチュラルリゾートである。」
えっ、そうだったのか。そういえば “ハット・ウォールデン” というホテル&レストランというのを何度も目にしていたが、あの “ウォールデン”とは、ソローの暮らしたあの「Wolden」だったのだと、漸く合点がいった。(「hut」とは英語でヒュッテや小屋、山荘という意味。フランス語では「hutte」。つまり、ウォールデンの山荘という命名。まさにソローのキャビン(山小屋)を意識したネーミングだ)
調べてみると、かつては 「ヘンリー・D・ソロー」というオルゴールの専門店も村内にはあったというから、この村のオーナーの思い入れのほどが伺える気がした。

清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_15272462.jpgオーナーといえば、この村の創設者で村長、代表取締役社長の舩木上次氏の姿は、どこかで見たように思ったから、きっとあのスーパーマンTシャツのイメージが脳裡に残っていたのだろう。実際、この日も社長自ら重機を操り、山野草ガーデンの石組みの工事をしていた。なにせスーパーマンTシャツのその人が、目の前でパワーシャベルを動かしていたからすぐわかった。
さらに、この『八ヶ岳デイズ』の記事で知ったのは、舩木氏はなんとあの清泉寮キープ協会の創設者、清里開拓の父と呼ばれるポール・ラッシュ博士に子供の頃、直に接していた経験を持った方で、博士直伝の開拓者魂を継承しているのだと思える。

それは、一歩、村内に足を踏み入れて実感したことだ。まず、最初に目にした “ハット・ウォールデン”の建物の佇まいを見て、この建築プランとデザイン、樹木の植栽、アプローチの意匠などなど、ただものではない本物志向の雰囲気が濃厚だった。
かつてのこの地のペンションブームにあやかった、何々風の建物などという安直な類のものとは完全に一線を画するレベルだ。テーマパークとはいえ、雰囲気だけを模したような軽薄な張りぼての建築物では毛頭ないのに見方を一新した。


清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_1581363.jpg
▲ “ハット・ウォールデン” の右手の客室風景。薪棚を実にうまく景観に取り入れているのがわかる。樹木の位置や枝ぶりなど、かなり計算されて手入れされている。自然に生える草もグランドカバーのひとつだ。


清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_1584290.jpg
▲前庭のポーチは全面レンガ敷きにしてあるが、ひとつひとつ埋め込んだその数が壮観だ。決してブロックになったレンガ風平板などではない一個ずつの本物なので、微妙な個別差がいい味に仕上がっている。


清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_159639.jpg



清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_15111932.jpg次の建物はブルーパブレストラン「ロック」だ。壁面に記されているように、これは1997年建造のリニューアル版の「ROCK」
初代の「ROCK」は1971年の三角屋根の山小屋風建物で、ここで現社長・舩木氏が店長として喫茶店経営をはじめたのがそもそもの創業にあたる。ここがやがて若者の聖地と化するほどの発展を見、その後のホテル “ハット・ウォールデン”の開業に続く。
現在の「ROCK」はかなり大型化して内部は大空間が広がる。
外のバルコニー部分を見て、外柵の凝ったつくりからも全体が想像できるように、店内のテーブルやイスのウッディなつくりにも職人気質が伺える。


清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_15103992.jpg



清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_15122062.jpg「ロック」の建物の角には、この地清里の開拓のイメージシンボルともいえる“JOHN DEERE”のトラクターが、見事にガーデンオブジェとして何気なく設置されている。現在でも、野辺山あたりの広大な高原野菜のエリアを走ると、決まってこの“JOHN DEERE”の大型トラクターを目にするほど、この界隈では大規模農業に馴染みが深い。やはり、この外車のトラクターのデザインは古い時代のものからしてモダンだ。開拓のシンボルでもあるが、広々としたガーデンにはオブジェとして置くにも、なかなかのデザイン的な存在感があり、植栽との愛称もよく、空間にいい味が出るものだ。
シェビーな味を出すガーデンデザインのアイテムとして、よく古びた三輪車や自転車、スクーターなどを用いる例があるが、この『萌木の村』では、トラクターや自動車など大型のオブジェが各所適材に設置されている。カントリーストアの“シュガープラム”の前には、シトロエン・ディアーヌのフルゴネット(商用バン)が鎮座している。風景と建物とのマッチングが絶妙で絵になる場だ。

清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_15124526.jpg



『萌木の村』は入場料も取らず、まして駐車料金さえ無料のテーマパークだ。各店舗の販売以外にメインの収益はないはずだが、どうしてここまでの運営・拡張が可能だったのか。周りの森やガーデンの花々の植栽を見ているだけでも十分立ち寄るだけの価値があるが、ここまでの施設や環境を保持していくだけでも相当な維持費がかかっているはずだと、建物のリニューアル工事やガーデンの石組み工事などを知る上に、オーナーの舩木氏に注目の焦点は当たる。
調べるうちに、ネット上ではこの記事「君はスーパーオヤジを見たか?」が興味を惹いた。舩木氏の今までのサクセスストーリーが身近な人の手で書き記されている。読んでみるとわかるのは、そこにはやはり、氏が尊敬しその遺志を継ぐところのポール・ラッシュ博士の遺訓や、哲人ヘンリー・D・ソローの思想に裏打ちされた強靭なフロンティア・スピリットが宿っているのを感ずる。
清里の『萌木の村』は、ソローの『森の生活』をテーマにして誕生したのだとはじめて知った。_a0282620_1513378.jpgそこからさらに興味の矛先は、ポール・ラッシュ博士へと向かう。早速、山梨日日新聞社刊の『清里の父ポール・ラッシュ伝』を取り寄せることにした。
ラッシュ博士が清里に視察で訪れた際、八ヶ岳南麓の壮大な景色を目の当たりにして胸を震わせ、この地に「キリスト教精神に基づく農村コミュニティ」を創設するのだと決心した・・・というのだが、氏をして何がそこまでこの地に動かされるものがあったのかを知りたいと思ったのだ。しかも、自分にも30年前の清里ブームの頃、清泉寮に泊まったことがあったのだが、その頃以来のラッシュ博士への何かわからない憧憬のようなものが、俄かに蠢きだした感があるからだ。

※『萌木の村』関連記事は、次はガーデンを中心にの予定。

 ―つづく―


      【ソローについての当ブログの関連記事はこちら】

  ●忘れてはならない、デイヴィッド・ソローこそ、スモールハウスライフの
   創始者だった。

    http://martin310.exblog.jp/19539069/ (2014年03月06日)
  ●神と天国に一番近い場所。そこは、ウォールデンという湖のほとりだ。
   Henry David Thoreau

    http://martin310.exblog.jp/19552037/ (2014年03月10日)
  ●型にはまって生きていては、真の自分の可能性には気づかない。
   自分の手でつくる家と暮らし:ソローの生き方

    http://martin310.exblog.jp/19564353/ (2014年03月13日)

by martin310 | 2014-06-02 15:32 | とっておき八ヶ岳
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