寝ても覚めても家の屋根を叩く雨音がする。
日がな一日雨模様が続く上に、さらに眠っているあいだも、しとしとと雨が降る。
あまりに天が水を降らすので、庭の緑がそれに溶けて流れてしまうと思えるほどの雨が続く。
夜半、小用に立つときふと窓の外を目にすると、小雨とともに霧が立ち込めているのを知る。
薄明るくなりかけた山の緑が白く煙って、幻想世界に我が家が包まれる。
ちょうど夢うつつの脳内が、その外景色の夢幻さにつづいていく。
また寝床に戻ると、屋根裏を静かに打つ雨音の中に意識が遠ざかっていく・・・。
濡れそぼった家のまわりに出ることもなく、雨の日は静かに内に籠ろう。
窓硝子を雨の滴がぼやかせていく。
庭の花のありかをうつろな光の色の像に変えてみせる。
そぼ降る雨からここだけが守られる我が家屋の中で、
じっと外と内の世界の境界を感じよう。
厚い雲に覆われた弱い光の射す部屋。
こういうときこそ、見ていなかった家の中の魅惑のアングルを探してみるのにいいときだ。
暗がりの中にも、知らなかった色と形の世界がある。
生活だけに気を取られ、普段見失っている暮らしの中のちょっした発見美。
雨のつづく日は、家の中が写真日和になる。
こんなに長く降る梅雨には、なぜかこんな懐かしいナンバーを聴きたくなる。
遠い過去の日、はじめて買ったカーペンターズのベストアルバムに、この曲は入っていた。
イントロのハーモニカが雨の日の切なさを思い起こさせる。
ちょうどその頃の梅雨空の中のアジサイの色合いと緑と共に、脳裏に情緒的な情景をイメージさせる曲になっている。
邦題の「雨の日と月曜日は」が、今でも好きだ。
ちょうど今の梅雨の時期、この曲とともに
「Rainy days and Mondays always get me down...」 と口ずさむ。
Carpenters - Rainy Days And Mondays
VIDEO
「Rainy Days And Mondays」
(Paul Williams/Roger Nichols)
の訳詞はこのページにあります。
http://ameblo.jp/higashiemi/entry-10543664531.html
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