今週もまた、先週に続き八ヶ岳へ行った。
二週連続で日帰りの旅で八ヶ岳へというのも珍しいことだ。
というのも、撮影目的なのはそうなのだが、このようなスチールは予備的に、主眼は動画用の素材を集めたかったからなのだ。
今までのキャンプ動画でなく、自然をテーマにしたイメージ動画のようなものをつくりたいと思い、そのイメージにあった被写体を探して八ヶ岳山麓まで出向いて行っている訣である。
だが、自分の中のイメージがあまりに漠然としているので、なかなかこれだと言えるものが事前に目当てに出来ずに、行き当たりばったりに探しているという感じだ。
なのでカメラも、スチール用と動画用と大して高級でもない3台のカメラを肩にかけ、とっかえひっかえ撮り試しているという具合なので、静止画と動画と3台のカメラの性格と、それにレンズの用途とが、遂に脳内の思考回路がショートしそうで、なんだかまるでまとまりのない撮影になっている。
それでもなんとか静止画として撮ったもののいくつかがこんなものだ。
今回は清里周辺と北八ツ方面となったが、1点目と2点目、それに最後の写真は、
八千穂レイクで撮ったものだ。
こんな標高1500メートルの地に、午後6時の時点でまだ池畔を散歩していたなんて、なかなかないものだ。大抵、既に帰路についていて、夕暮れ前の高原の涼しい風に吹かれているなんてことは、なかなか経験できない。
以前、駒出池キャンプ場は何度か来ているが、この時間帯は夕食の準備で忙しく、こんな八千穂レイクにいるなんてことは考えられない。夏の日が終わる“まずめ時”の高原の池はあまりに美しかった。
キャンプでは味わえず、日帰りでは帰りが遅くなり、ならば、気軽な車中泊ならこんな夕暮れどきの時間帯でもOKだなあと、一応、車は車中泊仕様にしてあるのだから、あとは泊まり用装備を持って来ていれば可能だった。
そう考えるほど、ずっとこの場にいたい気がしたものだ。気温は陽が翳れば20度近くまで下がり、ちょっと涼しいを通り越しそうだった。
駐車場には釣人のキャンピングカーが停まっていて、どうやら今夜はここで泊まるようだ。
我々はそうもいかず、到着時はとりあえずコーヒータイムだけはここで行った。日陰がないので、車の影でコーヒーブレイク・・・。日陰になれば、高原だけにけっこう涼しい。
ワンコも池畔の風に吹かれながらのお散歩は、爽快だったらしい。抜け毛が激しいふわふわな毛並みが、高原の風に揺れていた。