シリーズ:DIYインテリア (2)
~新品の投光機をリメイクして、赤錆たブラケットランプを作る。~

以前買っておいた
伊波英吉:著の「
スクラップメイドのインテリア」(グラフィック社)に、投光機をリメイクする記事が載っていたので、これを真似て現在製作中のガーデンハウスの照明にしようと試みた。
塗料を塗るだけで、赤錆た古めかしい雰囲気の照明器具に変貌するとあって、これはいいとさっそくもとになる投光機を探して購入した。
最初は、ホームセンターの工事用品のコーナーでも大概よく見かけるので、どこにでも売っていると思いきや、この
鯛勝産業製の
「ハンドランプ NH1-5」はなかなか見当たらないのがわかった。
あるのは
高儀(タカギ)製の「クリップライト」で、デザインが違うのだ。
この
「タイカツ ハンドランプ」の方が断然カッコがいい。持ち手の長さや保護網の形状など、やはりこちらでないとものにならない。
そして、ネットで諦めずに根気よく探すとようやく見つかった。
壁面に取り付ける金具はハンドランプなので付属していない。ステーとL金具をボルト止めすることで作った。
伊波氏は、「蝶番式立て金具」を使っているが、ステーを丸めても出来る。
それと塗料は、ミルクペイントを使っているが、手持ちがないのでアクリル絵の具で代用した。
塗装のポイントは、塗料に「
生石灰(せいせっかい)」を混ぜてサビ的な物質感を出すところだ。
「生石灰」と「消石灰」はどうやら違うようで、「生石灰」は“酸化カルシウム”、「消石灰」は“水酸化カルシウム”だということだが、要は「生石灰」は水と反応して「消石灰」になる。(このときの反応で熱を発する)
「生石灰」は食品の保存に使われている乾燥剤のことらしい。
そこで、煎餅に入っていた乾燥剤の中身をえのぐに混ぜて使った。(その前に水に溶いて反応させ、「消石灰」にしておく)
「生石灰」を水に溶いてえのぐに混ぜると、不思議なことに瞬時にぼそぼそした半塊になってくる。これを筆につけて、叩くように表面に付けていくのだ。
最初はブラックで地塗りし、そのあと赤を塗る。最後にもう一度黒で調整しながらディテールを作っていく。
今回のアクリルえのぐは、
ホルベインの
アクリラを使った。
色は、“
ランプブラック”と“
チェペルローズ”、それにこげ茶の“
バーントアンバー”を追加した。

▲これが、一色目の“ランプブラック”の上に、赤の“チェペルローズ”を塗ったところだ。
これだけでもかなり表現力が強い。なにかアート感のあるオブジェに変貌する。

▲さらにもう一度、“ランプブラック”を上塗りし、“バーントアンバー”で色味を調整する。
だが、結果的には“チェペルローズ”では、ちょっとピンク過ぎた感じだった。もっと、茶系に近い赤の方がいいようだ。
室内の電灯色の蛍光灯下で着色していたが、外光のもとで見ると余計にピンクが強く見えてしまう。
やはり、こういう色を使う作業は、日中の太陽光の下でした方が正確だ。
電灯下では色の変調が大きい。
仕上がりは、伊波氏の作の方が表面が滑らかでつるっとしている。
自分作の方はガサガサした物質感になっている。まあ、これも好みなのでよしとしよう。
こんな安い素材でも、ちょっと手を加えると見違えるように魅力的な照明器具に変わる。
この“赤錆ブラケットランプ”を複数個並べて取り付けたら、けっこう倉庫テイストの室内装飾にはデザイン的に威力を発する気がする。
あなどるなかれ、投光機・・・だな。
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