<南魚沼再び。さらに奥只見まで>去年、タウンエースバンで初めて車中泊した場所は、新潟の南魚沼でしたが、そこへ再び梅雨入り前の5月末にやって来ました。
伊豆の我が家からは、走りに走って350km。
旅の初日はほぼ、この長距離移動で終わりました。
さて、旅の二日目は、越後三山の懐深く入り込むように伸びる
樹海ラインで、温泉が集中するさらに先の奥深く、「
栃尾又温泉」まで足を伸ばしてみました。
といっても、温泉目当てという訳でもなく、ただ、八海山の麓の山深い地へと行ってみたいと思ったからです。
こんなに温泉が集中しています。
どんなところだろうと、旅気分を増幅させてくれます。
最奥の
銀山平温泉は、もう
奥只見湖のすぐ近く。
それはそれは最深の地にある温泉ですね。
でも、そこまではちょっと無理。
栃尾又温泉までが妥当というもの。
ここが栃尾又温泉。
ここには「
自在館」と「
宝巌堂」と「
神風館」の3軒の旅館というか、湯治宿があります。
(※下段に各温泉宿のHPへのリンクあり)
中央の屋根付の通路が特徴的です。
これは3軒が共同で使っている湯小屋の「したの湯」への通路のようです。
左手の建物が「宝巌堂」のようです。
ここはホームページで事前に見ていて、とてもユニークなスタイルの湯宿だと感心していました。
「心がほどける 五感を愉しむ 栃尾又温泉 宝巌堂」という、名称自体もも興味を惹きます。
栃尾又温泉のバス停の向かいにある看板地図。
400年前からの温泉地だという、その歴史を感じさせる絵地図です。
まわりの地名やお堂などからも、かつての修験の地の様相が見て取れます。
レトロな昭和風雰囲気の栃尾又温泉のバス停。
ちょっと色を抜いて、それらしくしてみましたけど。
ここに居ると、不思議と時間の流れがまったく違う気がします。
というか、時計が不要のゆったり時間が流れています。
道路脇の欄干から下を覗けば谷川が音を立てて流れています。
その音が辺りにサーっと響いています。
宝巌堂へ登って行く道です。
なぜか雰囲気があります。
ここで何日も湯治で長逗留する生活って、どんなだろうと想像したくなります。
バス停前に停めて、しばらく辺りをうろうろしていました。
何かよくわからない魅力がある場所です。
古くからの湯治場の空気が立ち込めているのでしょうか。
バス停の傍らの小さな花にも目が行くのです。
向かいには、湧き水がこんこんと噴出しています。
ポットに詰めて持っていきました。
「万病の湯」といわれる薬効パワーの優れた「ラジウム温泉」。
36℃の湯に1~2時間入る栃尾又温泉の伝統的な入浴法というのですから、きっと心身共に効き目があらわれる不思議な湯なのでしょう。まさに霊泉ですな。
“カラスの行水”のたちでなかったら、一度味わってみたいと思うのですが、まあ、忍耐しきれないでしょう。
さあて、さらに奥深く県境を越えて、福島県南会津郡只見町の方まで行ってみることに・・・。
◆栃尾又温泉 自在館 http://www.jizaikan.jp/index.html
◆心がほどける 五感を愉しむ 栃尾又温泉 宝巌堂 http://www.ho-gan-do.com/
◆湯治の宿 神風舘 http://www.yunakai.esy.es/jinpu/
つづく