さて、板葺き屋根の水洗いが終わり、夏の強い陽射しと高温の風にすっかり乾かされて、早くも本塗りの段階になった。
時間も午後の4時を回って、少し陽が翳りはじめて来たので、再び屋根に上がった。
ご覧のとおり、汚れを洗い落してみると、古い塗料も落ちて、こんなに表面が白い板になった。
(何か、ちょっと見はこんな柄の屋根素材があるかのように見えるが、ただの杉板だ)
多少の反りもあるようだけれど、特に問題あるほどではないので、このままインウッドの“ピーカン”を塗っていくことに。
インウッドは優れものの木材保護塗料で、一度塗りが基本。
通常の感覚では、2度塗り、3度塗りまでしないと持ちが悪いとつい思ってしまうものの、この塗料に関しては1回のみでいいと。
逆に、重ね塗りすると変に黒っぽくなり、本来の色ではなくなってしまうようだ。
ただ、何となく癖で、1回塗りではこころもとない気もして、もう1回塗りして完全に仕上げたい衝動にかられる。
杉板のような塗料の吸収のいいような荒材でも1回でいいのかと、疑問を抱きながらも作業は終了に。
刷毛塗りしていくのに、腰を下ろさないとけっこうきつくなるので、座りながら手の届く範囲をこせこせと塗る。
板葺きなので、当然、板が重なり合っているわけで、でこぼこしているだけに塗料の量がけっこういる。
さて、前回の残りで足りるだろうか?と考えつつ節約しながら塗り進める。
軒のあたりは脚立に乗って。
残りの板の面積と、缶の中の塗料の少なさを見比べながらひやひやしながら塗る。
屋根側面のカバーボードも塗る。
すぐ隣に建てた“TOOL SHED”(道具小屋)とのあいだがこんなに狭いので、顔に塗料のしずくが降ってきそうになりながらの作業。
もう途中で塗料が足りない、また注文しなくてはと諦めながら作業していたものの、奇跡的にどんぴしゃ、最後の1滴の余りもなくちょうどすべてが何とか塗り終わる。(汗)...
まだ塗りたてなので、かなり濡れた感じが強いが、徐々に乾いてもう少し明るい色に仕上がるはず。
ガーデンハウス完成から2年余り、ほんとによく持ったものだ、これで漸く再塗装が完了した。
初回は材の新しさもあり、また、重ね塗りもしていたので2年余り何とか持ったものの、今後は1年に1度づつ塗っていった方が長く持たすには無難なよう。
また来年、暑い夏に屋根にのぼることになりそうだ。