今年はおよそ一ヶ月に1~2回は車中泊旅に出れている感じで、その度にある程度は写真同様、旅の記録に動画も撮り貯めてあって、だんだんそのストックが増えて来つつある。
旅の物語として何とかものになりそうな回は、すでに動画作品として編集してアップ済みのものもあるが、そうでなく、撮っただけでお蔵入りのものも多く、それらをどうすべきか考えあぐねていた。
最近、Youtubeで国内ものばかりでなく、海外の「VanLife」ものを観るようになって、案外、今まで没にしていた旅動画も編集次第でものになりそうな気配がしてきた。
それほど、海外の「VanLife」旅の動画は、カットを自在につなぎ合わせて、見飽きないような編集の工夫もしていて、実に魅力的に見えたものだ。
車中泊旅のプロセスを動画にするに、およそ走行中の車窓風景が主体になって、それが絵的にも、出来事的にも映像価値がありそうに思えないと、なかなかまとめようとする気が起きないものだ。
漫然と道行く風景が流れていくのは、面白みに欠けるし、よほどトピックになるアクシデントのリアルさがないと、盛り上がりのない平凡なものでしかいないと、どうも思いがちだ。
でも、海外作品を見ていると、どうもそういうものばかりが魅力を出すのでもないようで、自分が心惹かれるのも、そう映像的な面白みばかりを追及しているのでもないことがわかった。
Vanに乗って日本を旅する。
それは未だ見ていない、出会っていないそこにしかない風景を追い求めているところにある。
なので、移動中の映像も、そういう視覚に感じ入るようなものをフォーカスしていくようだ。
不思議なことに、単体でプレビューして見てみてもそれほどでもない映像も、ひとつの旅の流れとしてつなぎ合わせ、そこに音楽や字幕を入れていくと、また違った世界が開けて来て見えたりするものだ。
それを自分がまた見返してみると、あのときの記憶がさらに一段昇華したような感覚になり、独自の世界観があるように見えて来たりもする。
動画とはそういう時間性を持った別なる創造性があるところが面白い。
…ということで、4回分くらいの旅の記録をひとまとめに作品化しているので、すでに1時間を超える視聴時間になっている。
過去最長の動画作品になりそうだ。