秋も深まって来ると、庭の草木の枯れが大分目立って来るようになり、久しぶりに庭に出て、この日はそれらの撤去作業をしました。
枯れて倒れた花々や、異常に繁殖した植物らの整理はツレに任せて、こちらは隣地から密生して侵入して来る低木の伐採や、放置したままだった葡萄棚の撤去などをやりました。
その甲斐あってか、夏のあいだは鬱蒼と繁った緑に覆われ尽くしていた庭の中に、半分以上の土の地面が見えるようになり、かなりすっきりとした感じになったようです。
そして、ミニログの外壁に沿って、仮設のつもりで臨時に造った葡萄棚を取り去ったお蔭で、コナラの大木の横に立てた自作のバードハウスもよく見えて、その先の草地や林までも見通せるようになりました。
このときちょうど西陽がよく照って、後方の草地のススキが輝き、とても綺麗に見えていました。
この景色も久しぶりで、葡萄棚のあったほぼ2年間見えていなかったものです。
これで木製バラアーチのあたりから、ずうっと奥の向こうの丘の林まで一直線に望める超奥行き感が復活しました。
我が家の敷地はすぐそこまででも、その先に広がる借景が手伝って、相当広い空間のように見えるのが、とても得した感があります。
それも隣地が所有されるだけで、建物を建てないでいてくれるお蔭なわけで、まことにありがたいことです。
それに、木製の白いトレリス(これも自作)からトールボーイ型のバードハウスまでの遠近法が、また空間を広く見せてくれるようでもあります。
バラは返り咲きで、結局、初冬の頃までずっとあいだをおいてちらほら咲いているので、庭から点景の彩りが消えることはないようです。
西洋白花ノコギリ草がずっと長々と咲いていてくれる横で、琉球萩もピンクの花の色をずっと保ってくれています。
暮れかかる西の空に、没する直前の太陽が輝いているのを見て、急いで家の中にカメラを取りに行っているうちに、すでに赤い夕日は山影に沈んでいました。
「秋の日は釣瓶落とし」の如く、あっという間に陽は沈んでしまいました。
この時季、実に短いあいだに太陽は動きます。
落日のあとの暮れ方も早く、ワンコのお散歩の途中で、辺りは真っ暗になってしまいます。