足場組みが一応目処がついて、さて塗装作業といくつもりも、雨に阻まれたり、野暮用で時間が潰されたりでなかなか進捗せず、延びのびになっていましたが、漸く、問題の屋根の最上部、破風板の先端に手が入り始めました。
ここへ手が届けば、下地づくりも塗りも出来るわけで、その一点に集中して、足場の延長をやって来たのでした。
それにしても高所での作業は恐さ百倍。
とても両手を放すことが出来ず、へっぴり腰で片手は必ずパイプを掴んでいます。
それに、身体の一部でさえ、パイプに添えてくっつけていないと安心出来ないという、まあ、とても臆病な格好での俄か塗装工です。
どうでしょう、こんな景色を眼下にしながら、幅の狭い板の上で作業するという、過酷な状況なのです。
なにせ、最上部の足場板へは、2階のデッキの欄干を超えて出入りするのですから、その際、真下の遙か下の地面に目が行くと、おおおっ、余計に及び腰になってしまいます。
そして、懸案の最上部、この破風板の一番上まで刷毛が届けばOK。
ひゃー、ともかくも、下を気にせず、そこに集中だ。
まずは、このサンダーで古い塗装を削り取ります。
さあ、もう、つべこべ言っている暇はありません。
とにかくやらずには進まないのであります。
電源を入れると、みるみる粉となって風に乗り辺りに散ります。
見かけはまだ色がありましたが、もう、ほとんど削れば粉になります。
それほど、この西側の面は劣化の度合いが激しかったようです。
雨もそうですが、一番、大敵は強い西陽ですね。
これが皮膜を削れば粉末状にしてしまうわけです。
2日かけて3度塗りすると、こんなに濃い色に。
これでまた2~3年は持つかな?
陽当たりを見れば歴然、この面は真正面から西陽に晒されてますね。
2階のデッキの欄干も塗ることに。
でも、日陰になる軒天は全然、劣化の様子がみられず、これはこのままでいいよう。
汚れだけ水拭きで取りました。
軒下の外壁も、まだ塗らずにおくことに。
それにしても、場所による太陽の光の当たり具合で、劣化の度合いが全然違うのを目の当たりに…。
3度塗りして、防御は万全。
欄干の内側と、床も塗って、かなり奇麗になりました。
これでここから景色を眺めるのも、いっそう快適に。
今後は、まだまだ1階部分が相当残っているので、しばらくずっと塗装作業は続きます。