
庭先にあるコナラの大木から、北風に煽られて紅い葉がはらはらと舞い散って花壇や階段を埋めていく。
今年はいつになく色づきの悪い紅葉に期待もなにもしていなかったにもかかわらず、こんな12月半ばの秋のしんがりになって思いがけず庭の色合いや辺りの山々のそれに華やぐ色が見えて来たようだ。
2階の窓やデッキからちらっと外を見ては、あれっ、けっこういい感じ…というのを発見する。
出勤の日はせわしく、そんな窓辺の景色をのんびり眺めている暇もなく――、ようやく休みの朝になってこれはと思いカメラを持ち出すようになる。
外の大気はひんやりと身が締まるように冷えて、耳をそばだてると遠く下界の方から町の生活音の響きがかすかにしている。
小高い山の領域に広がるこの地では、よく下の平地の町の音が通奏低音のように僅かに風に混じって聴こえることがある。
山域の森の木のざわめきの音とは違う、人の生み出す音がまとまり重なり合って、空気の層に流れているようだ。
それにしても静かだ。
落ち葉が風に流され地面からさらさらと音を立てる。
谷の向こうで他所の家の犬の声が…。
母屋の窓から外を眺める愛犬はどうかと思えば、レース越しに鼻が見える。
バイクや車や人の影を見なければこの静寂はずっと続く。
唯一、このゆったりとした時間の流れから現実に引き戻すのが我が家のワンコの吠え声だ。
限られた時間しかない休日にする作業は山盛りで、少しの間も惜しみ次に取り掛からないと、あっという間に日が暮れる。
手を止めている隙はない。
ゆっくりしていたい時間を、おもむろに振り切って身体を動かす。
庭に出て何か始めるとそのうち、ツレも出て来て草取りなどをしている。
デッキを見ると、ワンコも欄干から顔を出して庭を見ている。
皆、人が行く方に寄って集まる。
陽が高くなるといつしか上着を脱ぎ出し、10時のお茶も外でしようということになる。
ワンコも一緒にデッキに座る。
晩秋から初冬に変わろうとする庭を眺めながら、あれやこれやと言いながら静かな時が過ぎていく。


htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-239866144"
hx-vals='{"url":"https:\/\/martin310.exblog.jp\/239866144\/","__csrf_value":"1d9da18808a315e95c0e9c52780e7df9363e099e300fb4e0a2a3dad43a0f75b6e5ded44fb0afb20ddb02e59da6d12f02df8eaab5e185f4c46313fd3e1b8edcc7"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">