真冬の強風吹き荒れる日に「きくや食堂」に行く。

実に１年ぶりに外ランチに出掛けました。
いやー、それにしても2020年はまったくどこにも行かなかったので、例え、我が家のある伊豆の半島中を移動するだけでも、日帰りドライブはまったく久し振りで新鮮でした。
向かった先は、西伊豆・松崎町にある「きくや食堂」です。

我が家からはのんびり山道をとろとろ走って２時間余りの道のりでしょうか、国道を避けて山の中の田舎道を行くので、行き交う車はほとんどありません。
途中から山の尾根筋を通っている西伊豆スカイラインで仁科に下りて、松崎へ…。
真冬の平日で、しかもこんなご時勢、さらに物凄い強風が吹き荒れている日に、常に風が峠を渡っている仁科峠を越えて行くのですから、余計にこんな日は人の姿は見えません。
通る車もない尾根道は寂しい限りで、その吹き荒れる寒風の凄さに、１分も外に出ていられませんでした。
決死の思いで峠からの風景をワンカット撮って来るのがせいぜいでした。（トップ画像）

西伊豆の海の青さは絵に描いたように鮮やかですが、そこに白波のコントラストは異常なほど目に焼きつきました。
かつてこんなに白波の立つのを見たことがあったでしょうか、遥か沖の方まで無数の白波が続いています。
相当に風が強いのが一目瞭然です。
気温も低いし、これではちょっと松崎の町をワンコとお散歩なんてことはまったく考えられないほどの気候です。

さて、今日行く「きくや食堂」、今までもことあるごとに西伊豆に来たときは立ち寄って中華を食べていましたが、今日はそこへ行ってお昼を食べるだけの日帰りツアーです。
この食堂、松崎の国道からちょっと奥に入った住宅地の先にある、昔懐かしい昭和の雰囲気がぷんぷんするまさに大衆食堂の名に相応しいところなんです。
年配の夫婦でやっている店で、いつまで続けてくれるかいつも気掛かりで、ときどきHPを覗いて営業の有無を確認したりしています。
今日もネットでチェックして、未だ開店中のようなので、急遽、この日は庭作業を中断してお出かけの日にしました。

しばらくぶりの訪問で、駐車場がきれいに整地され驚きました。
店内もかなり手が入り、きれいになっていますが、この昔からの食堂のレトロな雰囲気は健在でした。
店主のおじさんの自室のようなこのコーナーがなかなかいいんですよね。
基本セルフですから、お茶も急須で入れられて、好きなだけ飲めるのでとてもありがたいです。

まずはいつもと同じように定番の焼き餃子（10ヶ入り）。
そして“野菜そば”。
ツレは“シャーレンホイハン”。
いつもはそれほど感じないのですが、今日の味は格別に旨く、親指を立てる感激ぶりです。
あまりに久し振りなのと、こんな日にはるばる来たのでお腹も空き…、というシチュエーションからそう感じたのか・・・。
いや、やはりどこか味に一工夫あるのではないかと意見の一致。
これなら、またリピートしたいという感じが湧きます。



なかなかいつもと違うメニューを選ぶことをしないのですが、高校生などに人気の“カツカレー焼きそば”なんて不思議なものを食してみたいものです。
焼きそばの上にカツカレーが乗っているという、どんな感じに味わえるのでしょうか。

外は風強く寒くて寒くて、とてもでなく長く居られないので、どこに寄る気も起きず、このままバサラ峠を越えて河津から中伊豆・天城峠を通って帰りました。
せっかくのお出掛けの日だったのに、風がなく暖かだったらと残念でしたが、長い自粛期間に一息入れる久し振りの伊豆ドライブの日になりました。