梅雨の晴れ間が続きますが、それにしてもまるで夏のような暑さです。
朝から窓の外の光がいやに明るいので、外に出て庭を眺めます。
まぶしくかーんと輝く外光に目が眩みそうになりながら、海の見える道路へと出てみます。
ああ、そこにはあの夏の日の、むせかえるような緑と、陽炎に揺れるような中景と、水蒸気に霞む海の景色が在りました。
夏の灼けるような強い陽差しに、夏草が風に揺れています。
思えばまだ６月…。
初夏ではあっても、もう盛夏がそこにあるような。
そうそうこれが夏だという記憶が先にやって来て、時季のちょっとした錯覚をくらったような不思議な感覚になりました。
これだけじーんと無音の音ともに流れる時間…。
ハレーションの続く道。
木漏れ日と蔭。
花々はそれを楽しんでいるかのように、思う存分自分の造形の映えを見せています。
自然の生み出すこの美の世界を、輝く光とともに今日も感じて生きます。
