【NV350キャラバン】 キャンピングカーへの道[11] 右サイドパネルの施工とダウンライトの取り付け

冬至に近づくだけあって、益々日が短くなり、キャンピングカー製作の作業は午後４時になると片付けを急ぎます。
陽が落ちると一気に暗くなるので、おちおちのんびりしていられません。
そんなとき、西の空が異常に色めき立っているときがあり、一時手を休めて眺めていると、これは撮影しておくべきと、急いでカメラを取り出します。
そんな中で撮った夕日画像をトップ画像にしています。



あいかわらず、キャンピングカー製作の作業現場はこんな家のすぐ近くの路上で行っております。
なにせ周りはすべて山の斜面…。まったく平坦なところがありません。
なかでもこの一画はわずかに平らかで、まわりに人も居ないのでここしかないわけです。
木材の加工等は、家のウッドデッキ上で行い、そこから材を持って車まで歩き取り付けます。
現物合わせで調整が必要なら、また家へもどって加工します。
この繰り返しで、一日で何往復もしながら作業を進めています。
（屋根付きの大きなガレージでもあれば、効率よく快適にDIY作業が出来るのでしょうが、そういう条件には恵まれず、臨時の路上クラフト工場で製作に勤しんでおります）



バックドアの上部の窪みに合わせて型どりした羽目板を取り付けました。
ガラス下部の大きなパネルと合わせて、車体後部にもウッド面積が広がりました。



バックドアの下部のパネルに、こんなLED照明を付けました。
これはバックドアを跳ね上げたまま、この下で作業や調理等するときに有効な照明として取り付けておくことにしたものです。
ドアを閉めたときは、トイレとキッチンの足元を照らすライトにもなる位置にしてあります。



さて車体左サイドの壁の羽目板加工ですが、窓下はこんな感じになりました。
床から立ち上げて、窓下は厚みのある“１×６”（ワンバイシックス）にしてあります。これは後ほど窓枠を水平に取り付ける為に強度を必要とするからです。
さらに、スライドドアの後部の出っ張りは、“１×8”を縦にして囲んで隠すように工夫しています。



成型された鉄板のデコボコした変型の柱を、何とか真っ直ぐな板で囲んで羽目板との違和感がないようにしました。



天井に配線だけを出して後まわしにしていたLEDのダウンライトを取り付けることにしました。
これを付けていれば、手元に作業灯を置かずとも明るくてよく見えます。
スーパーブラックのスモークフィルムが貼られている車内は、けっこう日中でも暗くなり、作業がしにくいことがありますので。



全８個をこつこつと結線し取り付けを行っていきます。
配線用の穴の大きさを小さめにしたために、結線したコードを天井裏に収納するのにけっこう難儀しました。
天井裏には断熱材が入っているのもあって、コードがなかなか入っていかないこともあります。



さあ、感激の瞬間です！
ポータブル電源から、仮に直結にしてダウンライトを点灯させました。
おお、予想どおりけっこう明るいではありませんか、
急にムーディーなインテリア室内になったようです。
これでさらに部屋感が増したようです。



ライトの取り付け位置が不均質なのは、その下に位置する室内設備のレイアウトを考え、的確な照度になるよう考慮したからです。
ライトは１個あたり10W相当の明るさの表示があったのですが、実際の全消費電力はポタ電の表示によると24Wでした。
つまり、８個で80W相当の明るさですが、LEDの消費電力的には24Wということのようです。
これに調光回路をつけて、照度を落として使うこともあるので、かなりの節電システムになりそうです。



これは何かと言いますと、スライドドアのすぐ頭上に取り付けるミニ飾り棚の本体です。
“１×６”で作り、Ｌ型金具で固定します。
奥行きが120mmしかない小さな棚ですが、何かちょっとしたものを置いたり、ドア上部の出っ張りを隠す役目もあります。



取り付けるとこんな風になります。
後ろの壁の傾斜を型紙を取ってぴったりと合うようにしてあります。
右端が少し短いのは、スピーカーが隠れるのを防ぐためです。

棚に置いたものが落ちないように、10mmФの丸棒を取り付けました。
けっこう棚っぽく見えるようになりました。



仕上げにワトコオイルで塗装しました。
ここは見える収納で、まあ飾り棚ですね。



サイドパネルも塗装しました。
やはり木の壁はいいですね。
鉄板のあの味気ない貨物車の壁が一新されたようです。
今後、ここには左奥にトイレルーム、右にダイネットが設置されます。



窓の上部も“１×６”と組み合わせてあります。
成型された凹凸のある鉄板面が、このように木材の真っ直ぐな表面になりすっきりとしました。



スライドドアのすぐ後ろの柱の部分です。
窓の横あたりもこのように“１×６”で囲みました。
さらに窓枠を追加する予定なので、まさに山小屋の窓のような雰囲気になりそうです。



これが右サイドの壁面です。
今後、左に二段ベッド、右にキッチンが設置されます。
漸く部屋としての容れものが出来上がった感じで、これから設備の製作に入ります。
作業内容的には、やっと折り返し地点に到達した模様です。



-つづく-