随分と久しぶりに、おにぎりを持って海に行きました。
伊豆の山を下って20分で海に出ます。
そこから海岸沿いのくねくね道をのんびり景色を眺めながらドライブ。
途中、井田のあたりで、沿道の無人売店で井田ミカンを買い、車中でいただく。
そう言えば、このキャラバンでの西伊豆は初めて。
なにせずっと1年くらいDIYに勤しんでいたもので…。
(おそらく2年ぶりの戸田港です)
戸田の“みはまビーチ”は、この日も変わらずベタ凪の海でした。
雲は多いものの、まあまあの天気です。
ほとんど人も居なくて、ほぼ我が家の貸し切りのようです。
キャラバンを窓から浜が見えるように横向きに置き、ちょっと離れてみると、なんとまるで巨木の松が車体に刺さったように立っていました。
さっそくお昼の準備です。
とは言っても、作って来たおにぎりとおかずだけなので、即席みそ汁にお湯を入れるだけの簡単ランチ。
浜の景色を眺めながらのおにぎり定食です。
まあ、こんなものでも場のシチュエーションが加わると、あっというまにごちそうに変わります。
車内から反対側の窓を見ると、堤防の上を歩く人と犬…。
のどかで静かな時間が流れます。
Qooさんも外を眺めてのんびりです。
この車を第2の家と思っているようで、この部屋の中、なかなかお好きなようです。
ちょっとお昼寝の後は、浜をお散歩します。
あいかわらず波が嫌いなQooさんは、こんな微小な波打ち際もイヤだと近寄りません。
水があまりにきれいなので、思わず手を入れる人。
何という、穏やかで幸福な時間ででしょう。
ここはゆっくりな戸田時間が流れているようです。
何を思う人でしょうか。
きっとぼーっとしてるだけだと思います。たぶん。
ここでは波だって芸術になるのです。
ひとつと同じでない模様が瞬時につくられていきます。
波の跡が文様を生み出します。
古代人は、こういう自然の造形美をじっくり眺めてたのしんでいたのでしょうね。
わかりませんが。
そう思えます。
岬の先端にある諸口神社の鳥居です。
海に向かって立っています。
参道が海なのでしょうか。
この先にふつうは富士山の姿があるのですが、この日は雲に隠れています。
小舟で漁をする漁師さんと静かな海です。
戸田灯台を最後に見やりながら、車に戻ります。
コロナ期に、新部屋の製作に1年、キャンピングカー製作にまた1年。
あっという間に2年が経ち、そのあいだの2年ぶりの戸田港。
あまりの時の推移の早さに驚きながら、しみじみ海を感じていました。