今年初車中泊旅・・・若狭・三方五湖へ

今年に入って、キャラバンの自作キャンピングカーを駆っての旅には、未だどこにも行っていませんでした。漸く、山岳部の道路にも雪の影響がなくなったようなので、安心して旅に出れると、５日程度のショート車中泊旅に出てみることにしました。
「ショート」というのは、半月ほどの長旅を基本にしているので、そうなるのですが、まあ、冬のあいだずっと旅はクローズだったので、その予行練習も兼ねての春の初旅となりました。
行き先は、いろいろ距離と日程などを検討しましたが、未だ行っていない所ということで、若狭の敦賀の先の「三方五湖」へ行ってみることにしました。以前、日本海に沿って南下する際は、当然、この若狭のあたりを通っていたものの、三方五湖の存在には気がつういていず、一度も寄ったことがなかったのです。



伊豆の我が家を出て、西に進んでの一泊目は、大抵、距離的に中山道を越えた辺りでとなります。今回も岐阜県の南木曾あたりで道の駅を決める必要がありました。
この辺り、道の駅が集中していてよりどりみどりですが、さて、どこにしようかと恒例の夕方のさすらいが始まりました。
道の駅「きりら坂下」「賤母（せんも）」「花街道付知」「加子母」「茶の里東白川」「美濃白川」「ロックガーデンひちそう」などなど…。
一応、泊まりやすいか現場を見に行き、もう少し見てみようと、最後はいつも時間切れになって手頃な場所で妥協します。
今回は不思議な名称の「ロックガーデンひちそう」にて宿営。
ロックガーデンとはなんぞや？と思ったら、この巨大きのこのような建物に「日本最古の石博物館」とあり、この中がそうなのかと…。



ちょうどどこの道を通ってもサクラの季節で、華やかな花の色で風景が賑わっていますが、この道の駅のすぐ横を飛騨川が流れ、飛水峡という渓谷の風景が広がっていました。水の青と桜色、そして後景に赤い橋という、思いがけずいい景色が見れました。



二日目は飛騨路を北上して、白鳥から九頭竜湖経由で福井の大野に入ろうという予定でした。ですが、ここからが大いなるロスタイムが始まります。
この白山から大野へ抜けるルートを通れば、越前方面で日本海へ出れると予定していたわけですが、なんと土砂崩れで通行止めであることは、近くまで行ってもどの箇所がそうなのかわからなく、行かなくともいい、行けるところまで行ってしまうという失態をおかして、そうとうな時間ロスをしてしまい、ほぼ午前中を無駄にしてしまいました。
何にもならない無駄な走りの後、結局美濃まで戻って別ルートで琵琶湖の北を目指すことに。
そして、この日の温泉つき道の駅「星のふるさとふじはし」にて宿営。



翌朝、道の駅を出て滋賀の長浜に出る途中（国道303号）、坂内川に架かる「坂内坂本の吊り橋」に魅せられました。
赤い吊り橋・・・実に美しい。意外と橋マニアな眼にはピタッと来る橋なのであります。



琵琶湖の北、塩津まで来ると、もう日本海はもうそこなんですね。敦賀はもうそこ、そして美浜を過ぎればもう目的地の三方五湖です。「三方湖レインボーライン」に入れば、そのまま五湖を周遊出来るようです。（五つの湖は、三方湖・水月湖・菅湖・久々子湖・日向湖）
レインボーラインの第３駐車場まで上って来ました。この上の有料駐車場からは、リフトやケーブルカーで五湖テラスの山頂まで上れますが、我が家はそこまでは行かず。



すぐ眼下の湖は日向湖で、その向こうは久々子湖、そしてその先は日本海です。（ちなみに、日向湖は海水で久々子湖は汽水です）
五つの湖が海のすぐ近くで入り組んで存在している、不思議な景観の地です。



こちら側は三方湖（淡水）が見えています。春霞にややけむっていますが、よく晴れてけっこう展望のきくいい日和でした。
このあと、道の駅 三方五湖に寄りましたが、そのすぐ近くに縄文ロマンパークがあって、「若狭三方縄文博物館」と「福井県年縞博物館」があったのに寄らずじまいでした。
あとで調べると、かなり興味深いところのようで、またじっくり時間をかけて観てみたいものだと思いました。



敦賀に戻り、日本海沿いに越前海岸を目指しました。ですが、またもや「越前・塩野しおかぜライン」が崖崩れで通行止めとなっていて、大分遠回りしてやっと越前海岸の漁火街道へ出ることが出来ました。
道の駅 越前にて、「ECHIZEN ロゴオブジェ」の前で。
ここには、「越前温泉 露天風呂漁火」という日帰り温泉もあるのですが、残念ながら先を急ぎました。



そして、３泊目は福井市の道の駅 さかいで宿営。予報どおり夜には雨が。４日目は一日中雨の為、雨量の少ないか曇りが多いエリアへひたすら移動の日としました。
福井県から石川県へ、能登半島の付け根を掠めて富山県から新潟県の糸魚川から内陸へ入って行くルートを選びました。
そして、雨の姫川（国道148号）を遡り、道の駅 おたりへ。
併設の日帰り温泉「深山の湯」へ入り、ここで最終の宿営。
翌朝の雨上がりの光景です。お隣は、外国からのカップル。海外旅行者用のレンタルキャンピングカーのようです。嵩上げルーフが羨ましい。これくらい天井高があれば理想だなあ。



雨上がりの小谷村の山並みが神秘的でした。それにしても、ここへ来るまでの姫川沿いの深い谷や雪山や渓谷やらのとても厳しい自然の風景は圧巻でした。



最後に、車中飯の一部。特にその地の名物を食べるでもなく、冷蔵庫にあるものや、簡易なものや、道の駅での寄せ集めの食材で済ませる旅の日常です。アルコールは一適も呑めないので、食べたら片付けて、後は寝るだけです。物凄い早寝…。（笑）



おしまいに、我が家のわんこ「Qoo」さんの旅の活性化状態のお顔を。旅に出るとなぜか少し若返ります。そして、ややうれしそうな表情が多くなります。
旅犬さんは、なかなか旅慣れていて、体力配分もなかなか見事で、人間より疲れを早く取るようで元気です。