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伊豆に住み、八ヶ岳を巡り「空と森と水」の美しい風景を求めて・・・。 自然に包まれて暮らそう!---Martinのフォトエッセイ
by martin310
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九州へ4000kmの車中泊旅 (その2)

九州へ4000kmの車中泊旅 (その2)_a0282620_17184374.jpg


九州に入って小倉・宗像・博多を抜け、佐賀県内まで行くのにけっこうな時間を要しました。予想はしていたものの、北九州はそれ相当に煩雑な市街地で、何も知らない下道派はまったく非効率な道程を取ってしまいました。(都市高速を使うべきだった)博多の天神や中洲を通ったときには、まったくの別世界を場違いなキャンピングカーで通過し、恥ずかしい限りでした。(人たくさんの超都会)
宿営地の佐賀市の「道の駅 大和」は長閑なところで救われました。
そして、無数の島々や入り江に溢れた佐賀県・長崎県エリアに行くため、再び北側の海に出ました。そこが唐津です。「虹の松原」があるのは知っていたので、その松林の中を走りました。でも、こんなもんかと思っていると、橋の向こうになにやら凄い城が聳えているのが見えました。すぐさま「これは行かねば」と、唐津城に寄ってみることに…。
広い駐車場があり、しかも1時間以内¥100です。トイレもあるし、ワンコのお散歩もできる。ありがたや。
なにより、丘の上に建つ城の姿が美しい。


九州へ4000kmの車中泊旅 (その2)_a0282620_17235759.jpg

まず、九州のこのあたりを中心に周ろうと、門司から西に向けひたすら移動しました。


九州へ4000kmの車中泊旅 (その2)_a0282620_17184598.jpg

石段を昇り始めると、石垣の圧倒的迫力に魅了されます。今までずっと走り詰めで、ほぼどこにも立ち寄ってこなかった者の目には、この石垣の存在感が大迫力でした。


九州へ4000kmの車中泊旅 (その2)_a0282620_17184893.jpg

天守の近くもその凄さに圧倒されます。決して古城ファンというわけでもないのに、妙に城のよさが目に沁みます。
これって戦の防御っていうより、権威と美意識の象徴だなあと思う。
広大な空間に城の威容が見えるだけで、全体の場の空間性が変わる。まさに塔みたいなものだ。


九州へ4000kmの車中泊旅 (その2)_a0282620_17185346.jpg

階段はもちろん、クッチャンは抱っこで。5kg体重がだんだんきつい重しになってくるのだ。


九州へ4000kmの車中泊旅 (その2)_a0282620_17185143.jpg

右から手前へと流れるのは松浦川。左手は唐津湾、海です。この東唐津の町が浮かんでいるよう。天然の巨大な堀ですね。
その後ろの台形の山も気になるところ。(鏡山っていうらしい)
いずれにせよ、こんな不思議な風景にはなかなかお目にかかれない。


九州へ4000kmの車中泊旅 (その2)_a0282620_17185675.jpg

唐津城は、江戸時代初期の慶長7年(1602年)から慶長13年(1608年)にかけて築城され、江戸時代を通じて唐津藩の藩庁となったところ。秀吉の死後、廃城となっていた名護屋城の遺材を使用し、九州各地の諸大名の助力を得て築城したそう。


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唐津城でパチリ。そこに立って、て言われると素直に写されます。


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この日は長崎県松浦市の「道の駅 松浦 海のふるさと館」に宿営。このあたり焼き物の有名な名が並ぶ場所(伊万里・有田・唐津)ですが、どこへ行ったら観られるのかもわかずじまいでした。
そして、地図上の唐津の北の半島の先に、「名護屋城」の名があるのが気になっていたのに、行かずにいたところ、今、調べれば、なんと秀吉が大陸への侵攻を企図した際、ここを前線基地として大掛かりな築城を行った城として、壮大な規模の城跡があることを知りました。なんだ、行っておけばよかった。(今にして思えばそうですが、現場ではそこまでの調べも気もなしでした)


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で、松浦の道の駅をクッチャンとお散歩中、えっ、ここにも元寇が襲来していたのか!を知ることに。そして、元寇船の模型が屋外にあった。これ大河ドラマで使われたそう。実際には長さ20mもある船だったそうだ。これが上陸用舟艇。これらの軍船4400艘で日本に攻めて来たなんて、俄かには信じられない出来事だ。恐ろしいな。
そして、これを機会に、Wikipediaで調べてみたら、もの凄い情報量、こんなに詳しく元寇について判ってるんだと絶句。


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今回初めて、九州本土から島に渡ることになります。ここには平戸大橋が架かっているのでひとっ飛びです。渡った橋の袂に平戸公園と小雪芝生公園があるので、そこでお昼に。
昭和52年建設で、それ以前は平戸瀬戸を船で渡っていたそう。真っ赤な橋脚が実に風景に映えて美しい景観だ。


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広い芝生の公園内をお散歩。クッチャンも大喜び。


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縦にひょろ長い平戸島を周ろうかと思ったけれど、この島にさらに橋で接続している小さな生月島(いきつきしま)へ渡ってみることに…。
平成3年の建設。この橋のおかげで、離島だった生月島は平戸島経由で九州本土とつながった。渡った橋の袂に、「道の駅 生月大橋」があるので、そこで休憩。
このトラス橋、形といい、色といい、実に美しい。土木学会の作品賞を受賞しているのも頷ける。


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この道の駅の売店内では「日本本土最西端の島到達証明書」を発行してくれるそう(120円)。なんと今知った。なってこった、せっかく行ったのに、それも売店で買い物もしたのに…、知らなかった…。(汗)


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島の最北端の先に、「大バエ灯台」という絶景の場所があるらしいので、行ってみた。80mの切り立つ大バエ断崖の上にたつ白亜の無人灯台。海と空が溶け合うとはこういう風景かと…。
「大バエ」って「大映え」かと思ったら、本来「大碆鼻」って書くらしい。


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大バエ灯台から大バエ断崖を見た絶景。これ、灯台の最上階まで登って、決死の思いで撮ったもの。この高さに強風とは、もう限界以上でした。


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けっこう平気でスマホで撮影している方も、ちなみにもともとクッチャンは高いとこ平気。


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生月島から平戸島へと戻る途中、せっかくだからと「平戸城」に寄ることに…。丘の上の平戸図書館前に無料の駐車場がある。そこから場内へは坂を登って行く。
「平戸城 北虎口門」。やはりなかなかの重厚感。城への期待が増して来ます。


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「本丸門」あたりからの城郭。なかなかの格式。厳粛な空気が流れています。


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平戸城は、文禄・慶長の役の後、慶長4年(1599年)に現在の城地である日之嶽に最初の築城を開始した(現・平戸市岩の上町)。慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いの頃、徳川家康からの嫌疑を晴らすため、城の一部を破却したと伝わる。完成も間近となった慶長18年(1613年)、火災により大半を焼失した。自ら火を放ち城を破却したとも言われている。以後、江戸時代になり再建を許され、宝永年間に再建されたそう。明治の廃城令により廃城。現在の天守は模擬天守として資料館になっている。


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兵庫県の「道の駅 ようか但馬蔵」で最初のギャレーの水漏れ事件が勃発したのですが、九州に入っても未だにキッチンまわりの床に水がじとじとと漏れているようでした。
前回漏れ出た水が、まわりまわってゆっくりと滲み出ているものとばかり思っていましたが、どうもそうではなく、排水すると漏れが多くなるという傾向がわかって来ました。そこで、「道の駅 松浦 海のふるさと館」で二度目の工事です。
駐車場の端っこに行って、再びキッチンを分解。ポンプからのホースのジョイント部分に異常はないよう。でも、床に漏れているということで、原因を究明。そして、新たに、シンクの底部分の連結口に若干の隙間を発見。そこから排水がじわじわ出て来ているよう。そこで、防水テープで補修。ここは水圧が加わらないので、これで問題ないということに。その後、そのまま様子見をして、これで問題ないようなので、諫早のコインランドリーで乾かしたラグを敷き直し、キッチンの羽目板も取り付け直して無事完了。


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コインランドリーの管理の奥さんと談笑。聞けばなんと以前の我が職場付近に転勤して住んでいたとの情報。急に親近感が湧き、長々と会話するに至る。最後に、店先の駐車場にて、洗濯中にこのキッチン工事をさせてもらうことに。九州の長崎県、諫早で静岡県内の地元の話をするという…。たまたまとはいえ世間は意外に狭いですな。


―つづく―



by martin310 | 2025-05-30 17:55 | 車中泊の旅 | Comments(0)
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